サムスン電子、日ソニーを猛追…世界最小のイメージセンサー発表



サムスン電子は10日、業界で最も小さいピクセルサイズ0.64マイクロメートル(㎛/1㎛は100万分の1メートル)のイメージセンサー「アイソセル(ISOCELL)JN1」を出荷したと明らかにした。この製品は中国などの海外スマートフォンのカメラに優先搭載し、次にサムスン製ギャラクシースマートフォンの新製品にも装着するとみられる。

サムスン電子は世界最高水準の半導体プロセスの微細化技術を土台に、次世代の有望事業分野であるイメージセンサーで、日本のソニーを猛追する形だ。

イメージセンサはスマートフォンから自律走行車まで、幅広い製品のカメラ性能を支える重要な半導体部品だ。サムスン電子が今回出荷したアイソセルJN1はピクセル(画素)サイズが0.64マイクロメートルで、既存のサムスン電子製イメージセンサーのピクセルサイズ(0.7㎛)よりも16%小さくなった。 1つのモジュールの生み出す画質は5000万画素だ。

アイソセルJN1は2.76分の1インチのオプティカルフォーマットで、このセンサーをベースにしたカメラモジュールの高さは以前に比べ10%減少したという。それだけに薄いデザインのスマートフォンカメラを設計できるという意味だ。現存、スマートフォンのデザイン上の欠点として指摘されている「カメラが飛び出してくる」現象も最小限に抑えることができる。サムスン電子はアイソセルJN1の供給先を詳細に明らかにしなかったが、中国のスマートフォン企業をはじめとする世界的な情報技術(IT)企業が初期の顧客社だと伝えられた。サムスン電子は今後、サムスン電子無線事業部にもこの製品を供給する予定だ。

サムスン電子は開発初期からカメラレンズおよびモジュールメーカーと協力し、アイソセルJN1を既存の2.8分の1インチ製品と互換できる生態系を構築したと説明した。レンズ企業やカメラモジュール企業が大規模な投資を行わずに、容易にアイソセルJN1に乗り換えることができるようしたという意味だ。最新のモバイル機器の前面と背面の広角・超広角・望遠カメラなど、すぐさまアイソセルJN1を採用できるとサムスン電子は説明した。画質面では、サムスン電子は暗い環境でも鮮明な画像を撮影できるように「アイソセル2.0(ISOCELL 2.0)」「インターシーンHDR(Inter-scene HDR)」「ダブルスーパーPD(Double super PD)」のようなセンサー技術をアイソセルJN1に持たせた。

アイソセルJN1は、ピクセルが受け入れる光の損失とピクセル間の干渉現象を最小化した「アイソセル2.0」の設計によって、画像の感度を前製品との比較で16%向上させた。「インターシーンHDR」は明るさと暗さの区分をより鮮明にしてくれる。また、アイソセルJN1に初めて適用された「ダブルスーパーPD」はオートフォーカスに利用するピクセル数を2倍に増やし、60%少ない光量でも迅速に焦点を合わしてくれる。

サムスン電子のシステム半導体設計専門(ファブレス)事業を担当するシステムLSIは、モバイルアプリケーションプロセッサ(AP)の次の有望事業としてイメージセンサーを選んだ。イメージセンサーはスマートフォンからスマートホーム、自律走行車、さらにはスマートシティまで未来産業全般で用途は無限だ。市場調査機関のICインサイツは、世界のイメージセンサー市場は2020年から2025年まで年平均で12%成長し、2025年には336億ドル(約37兆4700億ウォン)に達すると見込んでいる。

イメージセンサー市場の絶対強者は、シェア50%以上を占める日本のソニーだ。サムスン電子は2位だが、まだまだ格差は大きい。市場調査機関オムディアの資料を見ると、昨年のサムスン電子のイメージセンサー市場シェアは19.6%で、ソニー(47.9%)と有意な差を示している。

しかしサムスン電子は高度の微細化工程で、ソニーをすばやく追撃している。 2019年のソニーの市場シェアは52.7%だったが、昨年は50%の線が破られた。同じ期間にサムスン電子はシェアを17.6%から2%ポイント高めた。ソニーとサムスン電子のシェア格差は2019年の35.1%から28.3%に縮小した。サムスン電子は2015年にピクセルサイズ1.0㎛のイメージセンサーを業界で初めて発表し、2017年に0.9㎛、2019年には0.7㎛ピクセルサイズのセンサーも先取りした。
  • 毎日経済 | イ・ジョンヒョク記者
  • 入力 2021-06-10 17:44:49