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韓国造船海洋、今年の受注目標額をほぼ満たす

下半期も期待大 

現代重工業グループの造船持株会社である韓国造船海洋(KOSE)は、半年で今年の年間受注目標をほぼ達成した。

海運業が前例のない好況を迎えていることでコンテナ船の発注が大幅に増えたうえに、親環境(エコ)船舶の需要増加で液化石油ガス(LGP)・液化天然ガス(LNG)運搬船など、主力船種で相次いで受注成果を収めたおかげだ。このような傾向が続けば、3年ぶりに受注目標の100%超過達成が確実視される。

今年の下半期はカタール発の大規模なLNG運搬船の発注が予想され、韓国造船海洋をはじめとする国内造船3社(大宇造船海洋、サムスン重工業)の受注ラリーはしばらく続く見通しだ。

韓国造船海洋は2日、最近になって海外船社5ヶ所と計8530億ウォン規模の船舶10隻を受注したと発表した。船種別にみると、△5万3000トン級の電気推進旅客船2隻、△8万6000立方メートル級の超大型LPG運搬船2隻、△2800TEU級コンテナ船2隻、△2100TEU級メタノール推進コンテナ船1隻、△1800TEU級コンテナ船3隻などだ。

特に今回受注した旅客船は電気とディーゼルの両方を使用できる、ハイブリッド電気推進方式が適用される。超大型LPG船には二重燃料推進エンジンが搭載される。この船は全羅南道霊岩の現代三湖重工業で建造し、2023年の第2四半期から船主に引き渡される。

また2800TEU級コンテナ船2隻と2100TEU級コンテナ船1隻、1800TEU級コンテナ船3隻はすべて現代尾浦造船で建造する。引き渡しの時期は2023年上半期までだ。このうち2100TEU級は世界初のメタノール推進エンジンが搭載される。メタノールは硫黄酸化物、窒素酸化物、温室効果ガスなどの環境汚染物質の排出を大幅に削減することができ、最近になってLPGとPNGに続く親環境船舶燃料として脚光を浴びている。

同じ日に韓国造船海洋はリベリア所在の船社から2155億うぉん規模のLNG運搬船を1隻受注したというニュースを伝えた。受注した船は長さ299メートル、幅46メートル、高さ26メートルの超大型LNG運搬船だ。全羅南道の現代三湖重工業で建造し、2023年下半期に引き渡される予定だ。

これによって韓国造船海洋の今年の受注実績は138億ドル(約15兆6000億ウォン、158隻)に増えた。これは年間受注目標(149億ドル)の92%に達する。船種別の受注実績をみると、コンテナ船とLPG運搬船がそれぞれ45隻と最も多くの割合を占めた。その次は石油化学製品(PC)運搬船が30隻で、LNG運搬船15隻、超大型原油運搬船(VLCC)12隻の順に多かった。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者
  • 入力 2021-07-02 18:21:58




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