サムスンSDI、円筒形バッテリーで市場をリード

電動自転車・電動車椅子・スクーターなど 

  • 円筒形電池。 [写真提供=サムスンSDI]



電動自転車などのマイクロ・モビリティが円筒形電池の重要な需要先として浮上している。マイクロモビリティとは、電動自転車と電動車椅子や電動スクーターなどの1人用移動手段で、最近はコロナ19の影響で公共交通機関よりも個人の移動手段に対する選好度が高まりつつ市場が拡大している。

さらに炭素排出のない親環境(環境にやさしい)移動手段としても脚光を浴びるなど、世界の生活様式の変化が円筒形電池の成長をリードしているという分析が出ている。

19日の業界によると、サムスンSDIの今年の円筒形電池の売上げは昨年比で20%以上の成長が予想される。業界は今年の円筒形電池市場は前年比で11%成長すると予想するなかで、サムスンSDIはこれをはるかに超える成長で目を引く。このような成長には、マイクロモビリティ用バッテリーが一役買っていると見られる。

現在、円筒形電池の主な用途は電気自動車用とマイクロモビリティ用(中出力用)および電動工具用(高出力用)など、大きく3つの領域に分類される。

世界のバッテリー市場調査の専門会社であるB3によると、ここ3年間(2018~2021年)のマイクロモビリティと電気自動車および電動工具用電池の平均成長率は、それぞれ22%と12%および10%を記録した。マイクロモビリティ部門のバッテリーの成長率は円筒形電池全体の成長率(11%)の2倍にのぼり、新たな成長動力として注目されている。サムスンSDIの関係者は「現在のバッテリーの数を基準に見ればマイクロモビリティに搭載されるバッテリーの数は最も少ないが、成長率では最も頭角を示しており、尋常ではない」と説明する。

このようなトレンドに乗って、サムスンSDIはマイクロモビリティ市場の攻略に力を注いでいる。業界によると、サムスンSDIは急増する円筒形電池の需要に対応するために、今年の下半期に中国・天津工場の増設に突入する予定だ。来年から本格的な量産が可能だろうとされる。

2018年に開発された21700電池(直径21㎜、長さ70㎜)も市場で人気を集めている。この電池は従来の18650(直径18㎜、長さ65㎜)に比べて容量が50%増えた製品で、バッテリー容量と寿命そして出力を同時に最大化することに成功した。

現在、サムスンSDIは電動自転車用に独ボッシュ(BOSCH)を、電動スクーター用に韓DNAモーターズ(旧大林バイク)などを主な顧客にしている。ボッシュは電動自転車では欧州市場でシェア1位の企業であり、DNAモーターズは電動スクーター用交換型バッテリーパック関連のモデル事業でも注目されている。

特に電動スクーター用交換型バッテリーパック事業は、バッテリ交換と充電ステーションを活用し、いつでもどこでも簡単に電池を交換できるという利便性で期待が高まっている。 DNAモーターズは昨年、環境部傘下の環境公団が主管した「バッテリー交換型充電ステーション」事業コンソーシアムへの参加事業者に選定され、充電ステーションの構築にも速度を出している。サムスンSDIは先月行われた「インターバッテリー2021」展示会で電動スクーター用の交換可能バッテリーパックを公開するなど、新しい市場の攻略に積極的に乗り出している。

最近、サムスンSDIが攻略の手綱を締める別の市場はゴルフカートだ。サムスンSDIは2017年にゴルフカートメーカーのイージーゴー(E-Z-GO)に円筒形リチウムイオン電池を供給した。今年の上半期、イージーゴーが出荷した新製品にもサムスンSDI製電池が搭載された。ゴルフカート1台には円筒形電池が200~400個搭載されている。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者
  • 入力 2021-07-19 18:47:56