韓国アーチェリーの金メダルを支えた現代自動車の尖端技術


「2020東京オリンピック」で男女アーチェリー代表選手たちの金メダル行進が国民の胸を熱くしている。

もちろん選手たちの優れた技量が金メダルの背景だが、現代自動車グループが提供した尖端技術も一役買った。現代自動車グループの技術支援プロジェクトは、大韓洋弓(アーチェリー)協会長である鄭義宣(チョン・ウィソン)会長の主導で行われた。

現代自動車グループの技術力の核心である南陽研究所の研究員たちも、装備を製作するために直接参加したことが伝えられた。

27日の現代自動車グループによると、技術支援プロジェクトで選手たちに支援された装置は、△高精度射撃マシン、△スコア自動記録装置、△ビジョン(Vision)ベースの心拍数測定装置、△ディープラーニングビジョン人工知能(AI)コーチ、△カスタムグリップなどの5つだ。

アーチェリーは「メンタルゲーム」という話があるだけに、選手が緊張を下げてマインドコントロールをすることが重要な試合だ。特に心拍数は選手たちの緊張を示す重要な指標だ。ビジョンベースの心拍数測定装置は選手の顔の微細な色の変化を感知して脈波を検出し、心拍数を測定する。

試合や訓練中の接触式生体信号の測定が困難な点を勘案し、尖端ビジョンコンピューティング技術を活用して心拍数を測定できるようにした。現代自動車グループは弓を引いている選手の顔領域を判別し、周辺ノイズをフィルタリングする別途の顔認識アルゴリズムを開発した。訓練の妨害を最小限に抑えるために、放送用の遠距離高倍率カメラを採用した。

アーチェリー国家代表コーチングスタッフはビジョンベースの心拍数測定装置を使用して、訓練の過程で心拍数とスコア間の相関関係をデータとして蓄積した。これを心理制御訓練に活用して、競技力を引き上げた。

ディープラーニングビジョンAIコーチは選手たちの訓練のビデオを自動的に編集し、選手とコーチがふだんの習慣や脆弱性を集中的に分析できるよう助けた。ディープラーニングビジョンAIコーチはセットアップとリリース時点と、標的に矢が突き刺さる時点だけを映像で正確に捕捉して、一つの短い映像として自動的に編集した。ここでは現代自動車グループAIの専門組織であるエアス(AIRS)カンパニーが保有しているAIディープラーニングビジョン技術が活用された。

また現代自動車グループは、2016年リオデジャネイロ五輪から適用したカスタムグリップの材質を、選手たちが好みに応じて選択できるように一段階アップグレードした。

今回は自動車製作に活用されるアルマイトアミドやPA12などの新素材で作られたグリップも提供した。アルマイドはアルミニウムとポリアミドを混合した素材で、現代・キア自動車生産工場のさまざまな検査工具に使用されている。特にカスタムグリップは選手たちの手に合わせたグリップを、細かいキズまで3Dスキャナであらかじめスキャンしていた。高精度センサベースの電子標的を利用して、スコアを自動的に読み取って保存するスコア自動記録装置にも現代自動車の技術が適用された。無線通信でスコアをモニター画面にリアルタイム表示し、効果的にスコアを確認して矢の弾着位置までを保存しビッグデータとして活用するようにした。
  • 毎日経済 | ソ・ドンチョル記者
  • 入力 2021-07-27 21:52:09