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熱気おびるサンヨン自買収戦…韓SMグループなど「3巴戦」に


  • 熱気おびるサンヨン自買収戦…韓SMグループなど「3巴戦」に

  • 双竜自動車の買収意向書の提出締切日である去る30日、国内の中堅企業SMグループが参入したことで買収戦の雰囲気が盛り上がっている。双竜自動車が無事に新しい所有者を迎え、経営正常化を達成できるかどうかに関心が傾く。写真は双竜自動車平澤工場の様子。[毎経DB]


企業回生手続きに入った後、新しい所有者を見つけることに乗り出した双竜(サンヨン)自動車の買収意向書(LOI)の受付が去る30日に終了した。当初は有力な投資者として候補に上がった米HAAHオートモーティブと国内の電気バス専門企業エジソン・モーターズ(EDISON MOTORS)のほか、国内の中堅企業サムラマイダス(SM)グループが意向書をとつぜん提出した。買収戦が「3巴戦」に展開して、雰囲気も盛り上がっている。

この日、サンヨン自動車と売却主幹事であるEYハンヨン会計法人・セジョンコンソーシアムが意向書と秘密保持確約書の受付けを締め切った結果、△SMグループ、△エジソンモーターズコンソーシアム(エジソンモーターズ他2社)△、HAAHが設立したカーディナルワン・モーターズ、△ケイエスプロジェクトコンソーシアム(KPOPモーターズ他3社)、△パク・ソクチョンアンドカンパニー、△ワールドエネルギー、△INDI EV、△フューチャー・モーターズコンソーシアム(Hygen Tech他3社)、△EL B&Tなど計9グループがLOIを提出した。

この日に最も話題を集めたのはSMグループの参加だ。SMグループはサンヨン自動車の買収戦への参加を、長期のあいだ多角的に検討してきたと伝えられた。

SMグループは電気自動車をはじめとする未来自動車市場に深い関心を持っている。グループ内にナムソンアルミニウム(NAMSUN ALMINUM)、TKケミカル、ベクセル(Bexel)などの自動車部品企業が多数布陣しており、サンヨン自動車を買収すれば相乗効果を高めることができると予想される。

ウ・オヒョンSMグループ会長は30日、毎日経済新聞との通話で「サンヨン自動車は韓国の消費者が愛情を持つ自動車」だとし、「わが社が再生させて海外に進出することが適切だし、外国企業が買収してシナジー効果を出でるだろうとは考えていない」と語った。ウ会長は続いて「サンヨン自動車を買収すれば新しいスタイルに置き換えて、消費者が誇りを持てるほど良い車を作ってみせる」と語った。

自動車業界では、サンヨン自動車買収のために3900億ウォン規模の公益債券などを含め、8000億~1兆ウォンが必要だろうと試算している。 SMグループは借入なく自己資本だけで買収に成功できるものと確信している。ウ会長は「買収に必要な資金を無理に外部から借入れるのではなく、独自の保有資金を積極的に活用する計画」だとし、「今後のSM商船の株式公開(IPO)を通じて入ってくる資金などを活用すれば、買収代金を充分に整えることができる」と自信を見せた。ただし今月中旬に韓国取引所コスダック市場本部に上場予備審査書を提出した状態なので、今後の進捗状況は見守らなければならないだろう。

SMグループのほかの候補者は、財務的投資者(FI)との協力を積極的に推進すると見られる。エジソン・モーターズはキーストンPEのほかにセミシスコ(Semisysco)やTG投資をFIとして引き込んだ。キーストンPEは大宇造船海洋建設、STXエンジン、現代資産運用などにも投資した。韓進グループのオーナー家との対決で関心を集めたカン・ソンブ代表のPEF(プライベート・エクイティ)運用会社KCGIも、コラボレーションを提案した状態だ。米国出張中のカン代表は、エジソン・モーターズとコンソーシアム構成するかどうかを決定するためには妥当性を検討する時間が必要だという意見を伝えたことが分かった。

エジソン・モーターズ側はすでに2700億ウォンの資金を集めたし、KCGIなどの機関投資者の資金が加われば最大で1兆~1兆5000億ウォンを集めることができるという立場だ。エジソン・モーターズの関係者は「メジャーな私募ファンド運用会社であるキーストンPEの参加は、エジソン・モーターズがサンヨン自動車を正常化させる最適の企業であることの検証を受けたと見ることができる」とし、「資金調達能力に対する疑問を解消し、予備買収者の中で優位を占めたい」と述べた。

2015年に設立されたエジソン・モーターズは、昨年の時点でソウル市の電気バス占有率1位の事業者だ。エジソン・モーターズは電気モーターとバッテリー管理システム(BMS)の技術力を土台に、サンヨン自動車をグローバルな電気自動車メーカーに育てるという目標を立てた。今後は世界各国に20社の現地合弁会社(JVC)を設立し、年間30万~50万台のハイブリッド車と電気自動車などを生産するという計画だ。エジソンモーターズのカン・ヨングォン会長は「サンヨン自動車買収後は3年以内に黒字転換と経営正常化ができるだろう」と述べた。

早くから有力候補として議論された米HAAHが買収する場合、サンヨン自動車は新たに米国市場に進出できるという部分は積極的に評価されている。 HAAHの創業者であるデューク・ヘイル会長は国内メディアとのインタビューで、「サンヨン自動車が社を大きくするには米国市場に進出しなければならず、私たちのグローバルな経験を土台にサンヨン自動車を助けるつもり」だとし、「サンヨン自動車を買収したならばスポーツユーティリティ車(SUV)とピックアップトラックを、米国とカナダなどで注文販売する計画だ」と明らかにした。

しかし実際に資金を調達できているのかは依然として疑問だ。 HAAHはサンヨン自動車買収のために4000億ウォン水準の資金を調達する計画であることが知られたが、かんじんの投資者がベールにおおわれたうえに、資金規模はどの程度なのか知ることができない状況だ。 2019年の売上げが230億ウォン水準に過ぎない点も憂慮すべき部分だ。
  • 熱気おびるサンヨン自買収戦…韓SMグループなど「3巴戦」に
  • サンヨン自動車の売却概要

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  • 毎日経済 | ソ・ドンチョル記者/パク・チャンヨン記者/ホン・ヘジン記者
  • 入力 2021-07-30 22:49:25




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