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クラフトン、上場初日に公募価格下回る…「公募株神話」揺れる


「比較的小さな投資リスクを抱え、高い収益率を得ることができる」という公募株神話が揺れ動いている。

場外市場のスター株であり公募株史上で2番目に多い4兆ウォン台の公募資金募集計画を明らかにして証券市場にデビューしたクラフトンは、上場初日の10日に公募株「超大魚」では初めて公募価格を下回って場を終えた。

クラフトンの不振によって去る7月のSKバイオファームの上場時から形成された公募株投資に対する神話が壊れている。 「タサン(初値が公募価格の2倍で形成された後に上限値を記録すること)」の収益率に慣れた、公募株投資に対する目の高さを下げるべきだという声が力を得ている。

この日、クラフトンの始値は公募価格49万8000ウォンよりも9.94%下げた44万8500ウォンに決定された後、始値よりも1.23%上がった45万4000ウォンで場を終えた。公募価格と比較すると8.8%低下したレベルだ。始値は公募価格の90~200%のレベルで決定されるが、最安値で決定されたわけだ。低い始値を形成したクラフトンは、一時は11.78%も急落した。

フンゴク証券によると、今年コスピ上場した7つの公募株のうちで、上場日の終値が公募価格を下回ったケースはクラフトンが初めてだ。 2019年と昨年はそれぞれ7社と5社の企業がコスピ上場し、このうち上場日の終値が公募価格を下回ったケースは2件と1件に過ぎない。

フンゴク証券のチェ・ジョンギョン研究委員は「上場初日の終値は公募価格を下回って残念な結果」だとし、「過去の事例を見たとき、上場日に公募価格を下回ったコスピ上場企業は、長期的に反発して公募価格を回復した」と語った。

時価総額が数兆ウォン台の公募株「超大魚」では初めてのことで、「公募価格バブル」論難も起きている。正規の場の開始前から最低価格の始値で売りが重なったし、場の初盤に始値よりも6%ほど上がって48万ウォンを記録することもあったが、場中では一度も公募価格を回復できずに取引きを終えた。外国人が売りに乗り出して、株価は上がらなかった。

まずは高い公募価格が足首をつかんだように見える。クラフトンは証券届出書の訂正提出を通じて公募価格の希望価格を、当初の45万8000~55万7000ウォンから40万~49万8000ウォンに下げたが、株式市場デビューの終値は公募価格を下回った。

上場日以後の流通可能量のうちで既存株主の株式が公募株主の株式数の2倍に達し、流通可能量が公募価格を基準にした時価総額(24兆3500億ウォン)の39%に当たる9兆5000億ウォンに迫る。

またウリ社主組合(自社株組合)の申込み参加率は20%に過ぎず、公募株の「超大魚」の中ではSDバイオセンサー(12.7%)を除いて最も低い水準を記録した。企業実績などの内在価値とは別に、公募株上場日の株価の流れが流通可能量などの需給と証券市場の状況に影響を主に受けることを勘案すると、株価が上がることは難しい条件であるわけだ。機関投資家の需要予測競争率と一般公募申込競争率はそれぞれ243.15対1と7.79対1で、高い関心に比べて非常に不振だった。

対外的な悪材料も作用した。最近、中国政府のゲーム規制リスクが浮き彫りになり、国内のゲーム株が力を発揮できずにいることも、この日のクラフトンの株価が低迷した理由のようだ。この日、カカオゲームズ(1.33%)を除いてNCソフト(-0.85%)とネットマーブル(-0.37%)など、ほとんどのゲーム株が下落した。

この日の終値を基準にしてクラフトンの時価総額は22兆1997億ウォンで、コスピ上場企業の中では19位(サムスン電子優先株を除く)に該当する。 NCソフト(17兆8925億ウォン)を抜いてゲーム株の大将株として位置づけられたが、その差は4兆ウォンと大きくない。

金融投資業界はクラフトンの企業価値から、中・長期の投資をアドバイスしている。ベスト投資証券のソン・ジョンファ研究員は「クラフトンの公募価格は今年の実績予測値の基準から、企業価値の観点では決して高評価ではなく適切なレベルだと判断する」とし、「年末の『バトルグラウンド:ニューステート』の発売スケジュールを積極的に狙う戦略が可能だ」と語った。

イーベスト投資証券は、『バトルグラウンド:ニューステート』が今年12月に中国を除いて全世界でリリースされ、一日平均の売上げが25億ウォンであることを前提としたときに、今年の売上げは1兆7446億ウォンで昨年よりも4.4%増え、営業利益は7666億ウォンで0.9%減少すると予想した。

この日までに目標価格を提示した証券会社は2社で、メリッツ証券が72万ウォンでKTB投資証券は58万ウォンを提示した。

メリッツ証券のキム・ドンヒ研究員は「バトルグラウンドは東西を問わず、世界で最も興行に成功したゲームコンテンツとして評価できる」と語る。KTB投資証券のキム・ジング研究員は「適正価値58万ウォンは、IPの拡張性と公募資金をベースにした投資拡大などの友好条件を最大に反映した結果値」だとし、「新作の成果が観戦ポイント」だと語った。
  • 毎日経済 | カン・ボンジン記者
  • 入力 2021-08-11 01:29:05




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