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韓コーロン、新事業に先制投資…自律経営が光を放つ


コーロン(KOLON)グループの自律経営体制が軌道に乗った。コーロンの李雄烈(イ・ウンヨル)名誉会長が2018年に経営の一線から退いた後で約3年ぶりだ。今年の上半期のコーロングループの系列会社は、すべて期待以上の好実績を記録した。スーパー繊維「アラミド(Aramid)」とタイヤの必須素材である「タイヤコード(tire cord)」など、ユニークな技術力を前面に出したコーロンの各系列会社の主力商品が光を放ったおかげだ。

コーロンが持つユニークな技術力の土台には、李名誉会長が経営の一線から退くまで20年のあいだ着実に強調してき「One&Only」がある。これは世界で一つだけの最高の商品を作ろうという、コーロンの経営理念だ。コーロンはグループ経営を調整する「ワンアンドオンリー委員会」を中心に、2019年にグループ母体とも同様のナイロン糸事業を果敢にたたんで高付加価値素材事業に先制的に投資し、風力発電事業とモジュール構造事業に進出するなどのグループの競争力を高めてきた。

(株)コーロンは17日の半期報告書を通じて、第2四半期の売上げは1兆4041億ウォンと営業利益1059億ウォンを達成したと発表した。これは前年同期との比較で売上げは19.5%、営業利益は96.1%増加した数値だ。持株会社への移行後で最高の営業利益だ。

これはコーロングループの各系列会社がすべて良い実績を収めた効果だ。コーロングループの主力系列会社であるコーロンインダストリー(KOLON Industries)とコーロングローバル(Kolon Global)に続いて、上場企業のコーロンプラスチック(KOLON PLASTICS)までが連日好実績を報告して実績記録を記録している。

先立って去る3日には、コーロンインダストリーが第2四半期の売上げ1兆1841億ウォンと営業利益1036億ウォンをそれぞれ記録し、2011年の第2四半期(1249億ウォン)以来で10年ぶりに四半期の営業利益1000億ウォンを突破した。この日、コーロンプラスチックも売上げが前年同期比で87.7%増の1001億ウォンを記録し、創業以来で初めて売上げ1000億ウォンを突破したと公示した。営業利益は83億ウォンで黒字転換に成功した。続いて5日にはコーロングローバルもまた、第2四半期の売上げ1兆2415億ウォンと営業利益745億ウォンを記録し、四半期最大の実績を記録した。コーロングループはこのような成果は自律経営を通じた先制的な投資と、市場の状況に能動的に対処のおかげだと説明した。

コーロンインダストリーは2017年、当時の新事業であったアラミドの生産量を5000トンから2020年までの3年間で7500トンに50%増設する決定を下した。これによってコーロンインダストリーの産業資材部門は2019年度に1兆9000億ウォンの売上げを記録した後、今年の上半期だけで1兆ウォンに近い売上げを記録した。

コーロンインダストリーはこのような成長で今年6月、慶尚北道亀尾市のアラミド生産ラインを、2023年完工を目標に現在の年間7500トンの2倍水準である年間1万5000トンに増設すると発表した。タイヤコードの海外生産拠点であるベトナム工場も、今年3月に約680億ウォンを投資して増設に乗り出した。

先制的投資は研究開発部門でも続いている。コーロンインダストリーは水素に、コーロングローバルは風力発電などの新事業に集中している。特にコーロンインダストリーが生産する水分制御装置は、水素燃料電池の中で電気をうまく生成するように内部の湿度を一定に保つ核心部品だ。 2013年にコーロンインダストリーが世界で初めて商用化することに成功し、今でも現代自動車の水素電気自動車に搭載されている。

コーロングローバルは新再生可能エネルギーの可能性に焦点を当てて、風力発電に取り組んでいる。コーロングローバルはこれによって昨年、新たに許可された国内の陸上風力発電を大量を受注したと明らかにした。コーロンプラスチックは世界的な化学会社の独BASF社と共同でポリオキシメチレン(POM)の生産拠点を国内に構築し、世界市場にPOMを主導的に供給している。
  • 毎日経済 | チェ・グンド記者
  • 入力 2021-08-17 19:40:30




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