トップ > 数字経済 > 企業 > 李在鎔副会長、事実上初めての人事…危機のサムスン突破口なるか?

李在鎔副会長、事実上初めての人事…危機のサムスン突破口なるか?

無線事業部入れ替え?…SW若手リーダー抜擢 

  • 李在鎔副会長、事実上初めての人事…危機のサムスン突破口なるか?
サムスンは年末人事を控えて緊張

サムスンが年末人事を通じて新しい転機を用意すると分析される。既にサムスングループの人事チームは忙しく動いている。常務・専務・副社長・社長の順に行われ、各系列会社の最高経営責任者(CEO)に該当する社長級人士の成果分析まで、この11月中旬には終わるものと予想される。特に今年は李健煕(イ・ゴニ)会長が急性心筋梗塞で入院し、李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長が最終的に裁可する最初の人事だ。今回の人事で3つの特性は保たれるという話が流れている。

「成果のあるところに補償」原則を維持

昨年のような昇進を期待することは難しいと思われる。「成果のあるところに補償あり」というサムスングループの人事原則を守る範囲内で、昇進人事は最小限になる見込みだ。今年は第2四半期のサムスン電子の営業利益が7兆1900億ウォンに減ったことに続き、第3四半期には3兆ウォン台まで落ちるだろうという憂慮が広がっている状況だ。

さらには、イ・ゴニ会長の不在が長期化し、イ・ヂェヨン副会長時代を準備する必要があるという意見が台頭している中で、新たな副会長昇進者を出すことは負担になる。サムスンSDIと第一毛織の合併、サムスン総合化学とサムスン石油化学の合併、サムスン重工業とサムスンエンジニアリングの合併などでCEOの席が減り、社長昇進者も出にくいという評価がほとんどだ。

スマートフォンの業績不振が直撃弾に

サムスン電子では大規模な人員再配置が予想される。ターゲットは無線事業部になると思われる。スマートフォンの業績不振の原因を分析した結果、組織の肥大化や人材の官僚化などが問題点として明らかになったと伝えられた。このため、スマートフォンの開発と製造・販売などを担当する無線事業部を細分化し、人材を「入れ替え」る作業が行われるとの見方が多い。無線事業部は、すでに今月初めにソフトウェア開発人材500人をソフトウェアセンター・ネットワーク事業部・映像ディスプレー事業部などに分散して再配置している。経営業績の悪化に伴うコスト削減と組織効率化の必要性が増大し、経営支援室所属の人員を事業部に配置する作業も加速するものと見られる。

世代交代の長期布石

昇進がほとんどないだろうという見通しの中でも、若い世代の抜擢昇進は予想外に多いという意見が優勢だ。これはイ・ヂェヨン副会長時代に備えた、世代交代の布石になりうる。

サムスン電子はスマートフォン以後の成長動力としてスマートホームに注目している。スマートホームの中核はソフトウェア能力だ。最近、無線事業部所属のソフトウェア人材を、生活家電部門に移動させたことも同じ脈絡だ。このためソフトウェア分野で抜擢昇進の可能性が高い。

サムスンSDIも注目される関連会社だ。電気自動車のバッテリーという新しい成長動力を発掘して成長しており、第一毛織と合併して、素材の競争力まで備えたためだ。サムスンの関係者は、「状況が萎縮したとしても、グループを牽引していく次世代の成長動力事業に対しては、着実に投資が行われなければならない」とし、「人材の需給もまた、各系列会社の業績と将来の成長性などを勘案して行われるのが常識だ」と語った。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-29 17:39:47




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア