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現代重工、スマート造船所でエコ船舶を建造…IPOで資金調達


  • 現代重工、スマート造船所でエコ船舶を建造…IPOで資金調達

現代重工業グループの主力系列会社である現代重工業は株式公開(IPO)を踏み台にし、未来成長動力である「エコ船舶」「スマート造船所」「水素インフラ」に総7600億ウォンを先制的に投資する。世界1位の造船会社としての地位を固めて競争力を拡大し、グローバル市場で超格差を達成するという戦略だ。

去る2日、現代重工業はオンラインでIPO企業説明会を開き、このような経営ビジョンを提示して、△親環境(環境にやさしい)未来船舶技術の開発、△スマート造船所の構築、△海上水素インフラへの投資などを将来の3大コア事業として選定した。この日の企業説明会には、韓永錫(ハン・ヨンソク)現代重工業代表取締役(社長)が参加し、会社の概要や今後の経営戦略などを紹介した。

ハン社長はこの席で「現代重工業は世界1位の造船事業とエンジン事業を土台に、造船産業のパラダイム変化をリードする」とし、「環境にやさしい未来の技術に集中的に投資して、今後50年でも造船業界1位の地位を強固にする」と明らかにした。

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  • 韓永錫(ハン・ヨンソク)代表



現代重工業は今回のIPOで最大で1兆800億ウォンを調達することになる。このうち約7600億ウォンを未来のビジョンを達成するための超格差技術の確保に投資する。具体的にはエコ船舶とデジタル船舶技術の開発に3100億ウォンを、スマート造船所の構築に3200億ウォンを、水素インフラ分野に1300億ウォンを投資することにした。残る3200億ウォンは借入金の返済など、運営資金に使用する。

特にエコ船舶分野では、水素およびアンモニア船舶や電気推進に対するソリューション、ガス船の船倉開発などに集中する方針だ。液化天然ガス(LNG)の運搬・推進船に続き、高付加価値船種の収益性を最大化するという構想だ。実際に先月24日には世界1位の船社であるデンマークのMaersk(マースク)社から、世界
初で1兆6500億ウォン規模のメタノール推進超大型コンテナ船8隻を受注した。これとあわせてデジタル船舶技術の高度化を通じて、急成長が予想される自律運航市場にも積極的に飛び込む計画だ。

現代重工業は2030年までに情報技術(IT)を融合したスマート造船所を構築し、効率的な生産システムと安全なヤードを造成することにした。また海上水素インフラ市場を先取りするために、業界最高の造船・海洋技術力を土台に、再生可能発電とグリーン水素(再生可能エネルギーを活用して生産する水電解水素)の生産、水素輸送インフラ分野などへの投資を拡大する予定だ。

この日の説明会では、現代重工業は安定した財務構造を確保したという点も強調した。昨年末から続いた新規受注の増加で前受金の流入が増え、純借入金比率は34.9%にとどまっている。これは国内の主要造船会社の平均的である107.9%の3分の1の水準だ。

今年の受注実績もすばやく上昇している。現代重工業は今年7月末までに造船・海洋部門で59隻、86億ドル(約9兆9900億ウォン)を受注した。年間目標である72億ドル(約8兆3200億ウォン)を20%超過達成した数字で、2014年以来では同じ期間の受注量の中で歴代最高値だ。その中でも超大型コンテナ船とLNG運搬船、液化石油ガス(LPG)運搬船などの高付加価値船舶の割合が高かった。

造船・海運の市場調査機関である英MSIによると、2009年の金融危機以降で13年ぶりに反発した世界の造船市場は2025年まで年平均約16%成長し、需要が供給を超過する販売優位市場に変化することが予想される。現代重工業は昨年、連結売上げ8兆3120億ウォンと営業利益325億ウォンを記録した。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者
  • 入力 2021-09-02 20:38:36




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