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韓、愛敬グループが化学3社を統合…バイオとエコ事業で勝負


  • 韓、愛敬グループが化学3社を統合…バイオとエコ事業で勝負

  • エギョン油化蔚山工場の全景。 [写真提供=エギョン油化]


来月に発足するエギョンケミカル(仮称)は「2030年売上高4兆ウォン、営業利益3000億ウォン」という目標を掲げ、積極的な事業拡大に乗り出す。エギョンケミカルはエギョン油化とAKケムテックおよびエギョン化学などエギョングループの化学3社の統合法人で、来月1日に発足する予定だ。

8日のエギョン(Aekyung/愛敬)グループによると、エギョンケミカルはバイオと親環境(環境に配慮した)そして高付加価値製品の開発に注力している。エギョン油化とAKケムテックおよびエギョン化学は、それぞれ無水フタル酸(PA)や陰イオン系界面活性剤および硬化剤などで既に市場シェア1位の製品を確保しているが、昨年の時点での3社合計の売上げは1兆4000億ウォンと営業利益は1039億ウォンで、目標を達成するためには新しい成長動力が必要な状況だ。

エギョン油化は可塑剤の主原料である無水フタル酸の供給量で国内1位・世界4位の事業者という地位を強固にするなかで、バイオ分野での売上げ拡大が予想される。エギョン油化は現在、バイオ燃料であるバイオディーゼルとバイオ重油などを生産している。政府が今年7月からバイオディーゼルの義務混合比を3.0%から3.5%に上方修正した点は好材料だ。エギョン油化によると、バイオディーゼルおよび発電用エネルギーとして使用されるバイオ重油の販売量も増えている。

エギョン油化の子会社であるAK&MNバイオファームが生産・販売する「オメガ3」も高成長が予想される。 AK&MNバイオファームは日本のマルハニチロ(Maruha Nichiro)社との合弁関係で設立した会社で、オメガ3の生産から販売までを担っている。 AK&MNバイオファームは昨年、売上げ201億ウォンと営業利益36億ウォンを記録した。

AKケムテックは親環境製品の強化に速度を出している。 AKケムテックは洗剤やシャンプーなどの原料として使われる陰イオン界面活性剤で国内シェア1位だ。

最近は陰イオン界面活性剤は洗剤だけでなく、高付加価値市場である乳化剤部門でも存在感を大きくしている。コロナ19で需要が急増したラテックス手袋(使い捨てゴム手袋)に乳化剤が投入されており、乳化剤の原料がまさに陰イオン界面活性剤だからだ。コロナ19以後、AKケムテックの工業用乳化剤の売上げは30%ほど増加しており、米国・欧州などの先進国への輸出も拡大している。

親環境陰イオン界面活性剤の開発にも参入している。 AKケムテックは今年初め、政府支援事業である「ワールドクラスのプラス事業」企業に選定され、政府の支援金を得て2023年までにエチルエステルスルホン酸(EES)や天然アルファオレフィンスルホン酸(AOS)など、環境に配慮した陰イオン界面活性剤を開発し出荷する予定だ。

これと関連し、ビジネス構造も再編している。去る4月、海外市場の前哨基地であるベトナムのホーチミン工場に、非イオン界面活性剤の生産設備を増設して量産中だ。 2023年には国内に約170億ウォン規模で付加価値の高い親環境界面活性剤の生産設備を拡充する予定だ。これによって合併後は親環境界面活性剤の市場競争力を確保して、化粧品用の機能性製品に入る非イオン界面活性剤市場も開拓する計画だ。

エギョン化学は硬化剤で国内市場シェア1位を占める中で、不飽和ポリエステル樹脂(UPR)やコーティングレジンなどを高付加価値製品として育てるという目標だ。 UPRは主に船舶の製造や人工大理石などの建築用素材、下水管などの建設・産業資材として使用される。コーティングレジンは点接着剤などに使われる。エギョン化学は昨年、売上げ1956億ウォンと営業利益162億ウォンをあげた。

一方でエギョングループは先月30日、理事会の決議を通じてエギョン化学のピョ・ギョンウォン代表をエギョン油化の新任代表取締役に選任した。化学3社統合の役割をエギョン油化が担っているだけに、ピョ代表が今後の統合法人の代表として有力な状況だ。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者
  • 入力 2021-10-08 19:33:57




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