SK、水素生態系を拡張…「ターコイズ水素」も先取り



  • 投資専門会社SK(株)は13日、米国モノリスと国内で合弁会社設立のための了解覚書(MOU)を締結したと明らかにした。チャン・ドンヒョンSK(株)社長(左)とロブ・ハンソン米モノリス最高経営責任者が9月に米国カリフォルニア州サンタバーバラで会って記念撮影を行った。 [写真提供=SK(株)]


2025年までに水素バリューチェーン(価値連鎖)全体のプロセスを完成するという抱負を出したSKグループは、国内でターコイズ水素と固体炭素市場を開拓し、水素生態系の拡張を本格化する。

13日の投資専門会社SK(株)は、世界初でターコイズ水素の商業化に成功した米モノリス(Monolith Materials)社と合弁法人を設立し、国内のターコイズ水素と固体炭素市場に参入すると発表した。このためにチャン・ドンヒョンSK(株)社長とモノリスのロブ・ハンソン最高経営責任者(CEO)などの両社の経営陣は先月、米カリフォルニア州サンタバーバラで了解覚書(MOU)を締結した。

チャン社長は「SKとモノリスは水素事業の共同パートナーとして、両社は緊密な協力を通じてターコイズ水素をSKの水素生産ポートフォリオの一つの軸に発展させていく一方、炭素ゼロ固体炭素事業の開発も共同で推進する」と明らかにした。

SKと手を組んだモノリスは2012年に米ネブラスカ州に設立された企業で、昨年は世界初のターコイズ水素の量産工場を完工した。世界で唯一の商業化段階に入ったプロセス技術を備えたものと評価されており、米国を拠点に世界のターコイズ水素の生産施設を継続して展開している。

特にモノリスは独自開発した反応器に天然ガスを注入した後、熱分解することで高純度のターコイズ水素を生産する源泉技術を保有している。このターコイズ水素とは、メタンが主成分である天然ガスを高温の反応器に注入した後、水素と固体炭素に分解したときに生成される水素をいう。生産過程で二酸化炭素が発生せず、炭素回収や貯蔵工程を経なくても良いとされ、グリーン水素に比べて少ない電力量でも生産が可能だ。このように経済性に優れていることから、業界ではブルー水素からグリーン水素に移る過渡期に、戦略的な代替品として活用されるだろうという評価を下す。

ある業界関係者は、「政府の計画によると、2025年時点での輸送用水素市場は少なくとも年間10万トン、発電用水素市場は少なくとも年間100万トン規模に成長するだろうと予想される」と説明した。

モノリスはターコイズ水素の生成過程で、最近需要が増えている親環境(環境にやさしい)固体炭素も製造しており、今後はSKグループとの相乗効果の強化が期待される。固体炭素はタイヤの主成分であるカーボンブラックと製鉄用コークスはもちろん、電気自動車用バッテリーの人造黒鉛などにも加工活用されている。

今回のMOU締結を契機に、両社は国内での合弁会社設立の議論と、モノリスの親環境固体炭素を二次電池の人造黒鉛負極材として活用するための研究を進める予定だ。陰極材はバッテリーの寿命で最も重要な役割を果たす素材で、現在は人造黒鉛や天然黒鉛を主原料として活用している。法人設立の契約は来年に締結される予定であり、投資規模と株式構造そして量産時などは現在協議が進められている。

一方、SKグループは昨年末に水素事業推進団を新設して以来、親環境グリーン水素事業を強化している。 2025年までにグリーン水素28万トンの生産システムを備えるという目標の下で、米国水素市場のリーダーであるプラグパワー(Plug Power)社と国内合弁会社を設立した。 SK(株)の関係者は「ブルー水素とターコイズ水素などの多様な形態の水素生産の競争力を確保する一方で、生産・流通・供給に至る水素バリューチェーンを統合運営する、世界1位の水素企業に成長していくつもり」だと明らかにした。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者/イ・チュッポク記者
  • 入力 2021-10-13 20:04:11