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投資型持株会社のSK、将来の新事業に毎年1兆投資


  • 投資型持株会社のSK、将来の新事業に毎年1兆投資

国内大企業では初の投資型持株会社SK(株)が投資専門会社に進化し、尖端素材とバイオやデジタルなどの未来成長事業に幅広い投資の動きを続けている。

1日の産業界によると、投資専門会社であるSK(株)(代表チャン・ドンヒョン/写真)の2018~2021年の累積直接投資件数は45件に達する。ファンドと特殊目的法人(SPC)などを通じた間接投資の件数までを加えれば、総投資対象は80カ所に達する。年平均の投資金額も1兆ウォンに達するが、今年の上半期に非公開の取引までを考慮すれば約1兆7000億ウォンを執行したと伝えられた。 4つの投資センターの100人あまり専門要員が、全世界を舞台に飛び回った結果だ。

2017年に投資型持株会社の事業モデルを導入したSK(株)は、将来の新成長動力を発掘するために4大核心事業に対する投資を続けている。事業別投資対象は、△グリーン事業分野(モノリス、パーフェクトデー、ネイチャーズ・ファインド、ミートレス・ファーム)、△尖端素材分野(SKマテリアルズ、SKシルトロン、イエスパワーテクニクス、ワトソン)、△バイオ分野(SKバイオテック、SKファームテコ、エルビス、ジンエディット)、△デジタル分野(ベルスター・スーパーフリーズ、ポールスター、トゥーロ)などに区分される。これとあわせてESG経営(環境・責任・透明経営)投資として、社会的問題解決に先駆けてインパクト投資(IMPACT INVESTING)にも参加し、エヌマ(enuma)、テストワークス、トドワークス(Todo Works)、ザウェイブトーク(thewavetalk)などに20億~30億ウォンずつ資金を支援した。

今年3月、持株会社を意味する「ホールディングス(Holdings)」をはぶいて「SK Inc.」に英文社名を変更し、投資専門会社への変化を宣言したSK(株)はコロナ19パンデミックにもかかわらず、今年上半期に毎月1件以上の大規模投資を発表し、4大核心領域に投資能力を集中している。去る1月にはSK E&Sと1兆8000億ウォンを造成し、米国の水素エネルギー企業プラグパワー(Plug Power)社の持分9.9%を買収し、3月にはフランスの遺伝子・細胞治療剤開発業者イポスケシ(Yposkesi)社を買収した。その後、電気自動車急速充電器メーカーのシグネットEV(4月)、リチウムメタルバッテリーカテゴリーの米SolidEnergy(ソリッドエネルギーシステム)とターコイズ水素生産者の米Monolith Materials(モノリス・マテリアルズ、6月)などに投資し、成長動への力投資を強化している。

またSK(株)は一部領域で投資成果を達成しながら、核心領域に再投資するとともに配当拡大などで株主還元政策も強化している。 SK(株)は昨年SKバイオファーム上場を通じた救主売上とブロックディール(時間外大量売買)で1兆4000億ウォン、世界的な物流企業ESR保有持分の一部売却で4800億ウォンをそれぞれ回収した。 2兆ウォンに迫る投資収益をもとに、今年は前年比で約40%増加した1株当たり7000ウォンの配当金を株主に支給した。

今年と来年も持続的な有望企業の発掘努力に支えられ、大規模な投資収益を得ることが期待される。 SK(株)が2018年に2500億ウォンを投資した「東南アジアのウーバー」とよばれるGrab(グラブ)が米ナスダックへの上場手続きに突入し、イスラエルの自動車ビッグデータ企業Otonomo(オトノモ)も14億ドルの企業価値を目標にナスダック上場を推進している。米国の車両共有スタートアップのTuro(トゥーロ)社、リチウムメタルバッテリー企業のソリッドエネルギーシステムなど7社以上の企業が上場にそなえている。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者
  • 入力 2021-11-01 19:45:41




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