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SK「米の親環境事業に61兆投資」…米国の炭素削減に貢献


  • SK「米の親環境事業に61兆投資」…米国の炭素削減に貢献

ジョー・バイデン米大統領が崩壊の危機に瀕した世界供給網問題の早急な解決を促しつつ、韓国企業の悩みが深まっている。バイデン大統領が語った「安定的な供給網」は中国依存度を大きく下げたり、一部の分野ではまったく中国を排除した供給網を構築しようという意味と解釈されるためだ。

これによって中国事業に対する再編あるいは撤退を徐々に準備していた韓国企業の「チャイナ・エクソダス」の速度が速くなり、米国を中心とした供給網の再編が本格化するという見通しが提起される。

2日、SKグループは電気自動車用バッテリーと水素、エネルギーソリューションなどの親環境事業を中心に、米国で大規模な投資を断行する計画を明らかにした。

先月27日(現地時間)から去る1日まで米国を訪問し、政・財界の主要人士らと会談した崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長は、「2030年まで米国に520億ドル(約61兆ウォン)を投資して、このうち半分ほどを親環境分野に集中し、米国内の炭素削減に貢献する」と語った。チェ会長は先月27~28日、ミッチ・マコーネル共和党上院院内代表とジェームズ・クライバーン民主党下院院内総務などの与・野党の議会指導者に会い、米国内の親環境事業に対するビジョンと気候変動に対応するためのSKグループの戦略などを紹介した。チェ会長は議員らと会って「SKは2030年の時点における世界炭素削減目標量(210億トン)の1%に相当する2億トンを削減するための目標を立てるなど、気候変動に先導的に対処している」とし、「米国内のグリーンビジネスを通じて、米国政府が2030年までに目標とした温室効果ガス排出削減量の5%である1億トン相当の削減に貢献できるだろう」と語った。

米国ではSKグループの兆単位の投資は、世界の供給網の安定化に寄与するだろうという期待が出ている。テネシー州に地域区を置く上院議員のマーシャ・ブラックバーン氏とビル・ハガティ氏はチェ会長と会談し、「SKのバッテリー事業が米国のバッテリー供給網の安定に寄与し、今後は廃電池をリサイクルする生態系の構築などにつながることを期待する」とし、「地域大学とコラボレーションして、人材供給が円滑に行えるように支援を惜しまない」と語った。

これに先立って去る5月にサムスン・現代自動車・SK・LGなどの韓国4大グループは、韓米首脳会談を契機に総44兆ウォンにおよぶ米国投資計画を発表した。これには半導体やバッテリー工場の新規建設、電気自動車用充電インフラの拡充、大規模研究開発(R&D)センターの設立などが含まれた。サムスン電子は近いうちに米国内の半導体工場の増設計画を発表する。しかし米・中紛争が激化し、米国が中国を排除する供給網の構築を本格化すれば、韓国企業の被害も避けられない。中国は韓国輸出で25%を占める最大貿易国だからだ。
  • 毎日経済 | イ・スンフン記者/パク・ユング記者
  • 入力 2021-11-02 23:30:50




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