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サムスン電子、「MZ世代の特化製品を出す」…CES2022


  • サムスン電子、「MZ世代の特化製品を出す」…CES2022

  • サムスン電子のハン・ジョンヒ副会長(DX部門長)が4日(現地時間)、米国ラスベガスで開幕した「CES 2022」で「未来のための同行」をテーマに演説している。この日、ハン副会長はユーザーに特化された新製品とともに、持続可能な未来を作るためのサムスン電子の計画を発表した。[写真提供=サムスン電子]



◆ 「CES 2022」開幕 ◆

サムスン電子の韓宗熙(ハン・ヂョンヒ)副会長(DX部門長)は去る4日(現地時間)、米国ラスベガスで開かれた「CES 2022」の基調演説で、「個人化された経験」と「高度化された連結性」をサムスン電子の未来製品のキーワードとして提示した。ハン副会長はこれを通じて、サムスン電子がMZ(ミレニアルとZ)世代の消費者に「新しいライフスタイルを作る」と自信を見せた。サムスン電子の新しい司令塔に上がった後で、初の公開舞台ででMZ世代のための製品を出すと宣言したわけだ。

先立ってサムスン電子は組織改編を通じて、主要事業部門の名称の後に「X(experienceの略)」をつけて「新しい経験」を強調した。主要顧客層になっているMZ世代の消費者のライフスタイルに合った製品を出すという趣旨だ。

このために取り出したカードがまさに「自分だけの家電製品」だ。消費者が家電製品に自分の好みを合わせるのではなく、自分の好みによって家電製品の用途からデザインまでを選択できるようにすることが核心だ。

この日、ハン副会長は「サムスンはMZ世代に耳を傾ける」と何回も強調した。今回の発表には6人がスピーカーとして乗り出したが、この中でMZ世代の職員は3人にもなった。これまではサムスン電子の役員が主に発言者として参加したことに比べ、この日はMZ世代が全面に乗り出したわけだ。

ハン副会長は「サムスン電子にはZ世代(20代)の社員を主軸に構成した未来世代ラボ(Future Generation Lab)がある」とし、「若い世代に特化したブランドと製品マーケティングを企画して実行する場所」だと紹介した。

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基調演説の途中で講師として登壇した社員のアンナ・グロフスキーさんはまさにこのラボで勤務している。グロフスキーさんは「私だけでもギャラクシーウォッチ4が3つもあるが、一つはジム用で一つは友達と遊ぶとき、一つは大きなイベントで使う」とし、「家電でもビスポーク製品は特化した好みを満足させるために考案した」と言った。

ビスポーク製品は消費者が望むとおりに色とデザインなどを組み合わせた製品で、2019年に初めて冷蔵庫に導入された。その後は他の家電製品に拡大適用された。そして昨年の下半期に「ギャラクシーZフリップ3」に導入されて、携帯電話にまでビスポークバージョンがラインアップされた。家電はいったん色を決めれば変えるのが難しいのに対し、ギャラクシーZフリップ3のビスポークバージョンは約9万ウォンだけ出せばいつでも前・後カバーの色を変更することができる。

このようなカスタマイズ哲学は、モバイルを超えて家電製品まで拡大した。テレビ(ディスプレイ)専門家のハン副会長が基調演説で初発売を明らかにした、携帯用スクリーンプロジェクター「ザ・フリースタイル」がその主人公だ。片手に入るミニマルなデザインと830グラムに過ぎない重さ、180度回転できるので好みの角度で画面を映し出すことができることがメリットだ。講演者として登壇したサムスンの社員「ザ・フリースタイルは映画館にすることもでき、自分だけのアート空間あるいはパーティーでも使用できる」とし、「キャンプ場でも利用可能だ」と説明した。

特化型の製品戦略はゲーム用ディスプレイ「オデッセイ・アーク(Odyssey Ark)」にも続いた。オデッセイ・アークは有機発光ダイオード(OLED)を基盤にしたカーブド形態にデザインされた。従来のゲームPC画面はLCDなので、曲線スクリーンを製造できなかった。しかしオデッセイ・アークは曲線状に作られて、目の疲労度を画期的に減らした。ゲーマーのために特化された製品であるわけだ。また55インチあるいは59インチの大画面で製造し、3つの業務を同時に遂行できるようにした。ゲームをしながら上画面でYouTubeでゲームの説明映像を見て、下の画面では一緒にゲームする友達とカカオトークチャットができるわけだ。

この日、ハン副会長の基調演説のテーマは「未来のための同行」だった。同氏は「コロナ19パンデミックの危機はみんなが共存する世界の価値を呼び起こした」とし、「電子業界と顧客企業、消費者のすべてが小さな変化を作ることに参与すれば、持続可能な未来のための大きな差異を作り出すことができるだろう」と強調した。

ハン副会長は「これらすべては環境にやさしい素材を通じて実現するついもり」だとし、「製品の生産から流通、廃棄までの全体のサイクルを管理し、炭素排出を画期的に低減する」と強調した。
  • 毎日経済 | ラスベガス=ナ・ヒョンジュン記者
  • 入力 2022-01-05 19:04:41




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