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カカオからドイツの「テレグラム」へ移動…加入者58万増加


  • カカオからドイツの「テレグラム」へ移動…加入者58万増加
  • < 主要なモバイルメッセンジャーの一日の利用者数 >

カカオトークの捜査機関の検閲論争が絶えない状況で、国内利用者が検閲に抵抗する意味でドイツ産メッセンジャー「テレグラム」を利用し、いわゆる「サイバー亡命」論難がおこっている。

サイバー解放区探しか、単なるハプニングか…

国内のある開発者は、外国のメッセンジャー「テレグラム」のオープンソフトウェア(API)を利用した韓国型テレグラムを作成するなど、今回の「脱カカオトーク」課題を積極的に活用している。

業界によれば10日、開発者グループ「デビューコンサート」がGoogle(グーグル)アプリマーケット「グーグルプレイ」に追加した、公式テレグラムAPIを利用した韓国型アプリが10万ダウンロードを突破した。このアプリはテレグラム韓国語バージョンとは無関係だ。とは言え、会話画面のスクリーンショット禁止機能を追加し、画面のパスワードロック機能を入れるなど、元のテレグラムアプリにはないプライバシー強化機能が目を引く。この日現在、グーグルプレイストアで7位まで上がった。本物の「テレグラム」は6位だ。カカオトークは8位となった。

グーグルプレイにはデビューコンサートのように、元のテレグラムAPIを利用した類似のテレグラム4種が上がっている。メッセンジャーサービスのテレグラム化は、一日平均加入者ランキングでも目立つ。田炳憲(チョン・ビョンホン)新政治民主連合議員がランキードットコムのデータを分析した結果、テレグラムは9月の第3週(21~27日)の平均加入者数は2万5458人に過ぎなかったが、第4週(20日~10月4日)には61万1783人に増えた。このような上昇勢いに力を得て、今週は一日平均加入者が100万人を突破したと見ている。

「カカオトークの利用率は減らない…当局に抵抗する一時的現象」

このようなテレグラム突風に対して専門家らは、「カカオトークの利用率は変わらないし、一時的な現象にとどまるだろう」と展望している。検察のメッセンジャー検閲に抵抗し、テレグラムをカカオトークの代わりに選んだとの動きと見ることができるが、まだ利用率は高くないからだ。業界関係者は、「カカオトークはまだ国内市場で95%以上のシェアを示している」とし、「ダウンロードのランキングは上がることもあり下がる可能性があるもので、大きな意味はなく、重要なのはメッセンジャーの利用率」と指摘した。テレグラムをダウンロードした100万に迫る人々は、対話は依然としてカカオトークで行っているという話だ。携帯電話事業者の関係者は、「サイバー亡命した利用者のほとんどは、テレグラムサービスが大幅に良いから行ったのではなく、カカオに失望したため」とし、「カカオトーク検閲論争がおさまったらいつでも戻ってくる人」と指摘した。業界はしかし今回の事態を契機に、モバイルメッセンジャーに対する捜査機関の盗聴・監視状況が本格的にまな板に上がると見ている。ダウムカカオは利用者の信頼性を向上させるために、「透明性レポート」を定期的に発刊すると明らかにした。

「透明性レポート」は、カカオトークのユーザー情報を要求した政府・捜査機関側の要求件数を盛りこんだレポートで、グーグルやフェイスブックなどに導入された制度だ。

グーグルは2010年から毎年2回、透明性レポートを一般に公開している。韓国もグーグルへ2011年にユーザー情報500件を要求して後、2012年の700件、2013年にも700件などを要求したことが明らかになった。

メッセンジャー業界の関係者は、「国内の捜査機関は、例えば京畿道華城地域の半径10キロメートル内で‘華城’という単語がメッセンジャーに残っているデータ全体を要求するなど、応じてもいけないが応じることができない要求をする」とし、「情報要求件数ではなく、要求の内容も公開できると思う」と語った。
  • 毎日経済_ソン・ヂェグォン記者/イ・ギョンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-10 15:45:40




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