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カカオ、系列会社の構造調整 年内に30社余り減らす


  • カカオ、系列会社の構造調整 年内に30社余り減らす
  • カカオのナムグン・フン代表とキム・ソンス理事会議長、ホン・ウンテク共同体アライメントセンター(CAC)共同センター長(右から)が6日、オンラインで開かれた記者懇談会で共存案と組織再編案を発表している。[写真提供=カカオ]

カカオが現在138社に達する系列会社を今年末までに100社以下に減らすグループレベルの組織整備に乗り出す。さらに5年間、3000億ウォンを共存基金として投入し今年の上半期に1000億ウォン規模の小商工人支援プロジェクトを開始する。また海外事業の拡大に集中しグローバル売上の割合を3年内に30%に引き上げることにした。これまで提起されてきた「無限拡張」、「路地商圏侵害」問題を正面突破し新しい成長エンジンを探そうとする戦略と解釈される。

カカオのキム・ソンス理事会議長、ナムグン・フン代表、カカオ共同体アライメントセンターのホン・ウンテク共同センター長は6日、オンライン記者懇談会を開き、このような内容の共存案を発表した。キム・ソンス議長は「CACのガイドラインや核心事業から離れたり、運営が非効率的であったり、路地商圏侵害の恐れのある系列会社を引き続き整理する」とし「年末までに30~40の系列会社が減るものと予想される」と伝えた。

カカオは昨年、過度な拡張により路地商圏を侵害していると叱咤された後、共存と社会的責任を強化すると明らかにした。事業を拡大する過程で増えた系列会社の数も問題視された。昨年2月、カカオ系列会社の数は105社だったが、今年2月基準で138社に増えた。カカオは路地商圏侵害の恐れのある非核心事業を整理し小規模コンテンツ協力会社を統合して、このような議論から脱しようとしているようだ。キム・ソンス議長は「系列会社のうち60%にあたる80社あまりがカカオエンターテインメントとカカオゲームズのコンテンツ制作パートナーで、大多数が従業員数10人未満の小規模創作集団だ」と述べた。

カカオは5年間、3000億ウォンの共生基金を活用し多様な階層の持続可能な成長を支援する。そのため△小商工人と地域パートナー(1000億ウォン)△デジタルコンテンツ創作者(550億ウォン)△公演芸術創作者(150億ウォン)△モビリティ・プラットフォーム従事者(500億ウォン)△スタートアップと社会革新家(200億ウォン)△地域社会と移動・デジタル弱者(600億ウォン)の6つの支援分野を選定した。カカオエンターテインメントは今後5年間、少なくとも100億ォンを出資し「カカオエンターテインメント創作支援財団」(仮称)を設立する。カカオモビリティは7日、共生を含むESG(環境・社会・支配構造)改善策を発表する。

カカオは、国内では共存に重点を置く代わりに事業機会を海外で集中的に発掘し成長を続けるという戦略だ。これから10年に向けた新たなビジョンである「ビヨンドコリア」を実現するため海外進出を本格化する。キム議長は「海外売上の割合が10%だが3年以内にこれを30%に拡大し今年カカオ共同体の海外売上を前年比40%以上引き上げる」と強調した。

カカオはプラットフォーム、コンテンツ、知的財産権(IP)を基盤に海外拠点地域を確保しグループ系列会社間のシナジー効果を創出する。

CACは海外事業戦略を推進するため主要系列会社が参加する「グローバルシナジータスクフォース(TF)」を組織する。キム議長は「カカオ共同体が社会の期待に応え成長の果実をパートナーと分かち合えるよう支援する」と述べた。
  • 毎日経済 | オ・デソク記者
  • 入力 2022-04-06 17:35:01




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