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OECD、韓国の物価見通しを4.8%に大幅引き上げ

◆大きくなるS恐怖◆ 

複合的な悪材で世界経済に景気の低迷と物価上昇が伴うスタグフレーションの懸念が深まり、コロナ19の危機に相対的によく耐えてきた国内経済も景気低迷の渦に巻き込まれている。

8日、経済協力開発機構(OECD)は今年、韓国の経済成長率の見通しを2.7%に下方修正しながら、輸出は堅調だが消費回復遅延により回復の勢いが鈍化し、ウクライナ事態による原材料価格上昇で物価上昇率が大きく拡大したと評価した。

この日、OECDが発表した物価上昇率見通し4.8%は最近、主要機関が提示した4%台序盤の上昇率を大きく上回る数値だ。これに対して企画財政部側は「欧州連合(EU)のロシア産原油禁輸措置による国際原油価格を相対的に高く展望したことが影響を与えた」と分析した。

特にOECDは半導体生産に不可欠なネオンガスの価格が急騰したが、在庫備蓄、輸入先の多様化などで影響は制限的としながらも、ウクライナ事態が長期化すればレアガス在庫の消耗により半導体生産に悪影響が生じる可能性があると警告した。

このように韓国も世界経済の影響を受けて景気低迷の可能性が次第に大きくなっている。毎日経済と韓国経済研究員が最近、輸入物価、為替レート、輸入増加率、在庫・出荷数など7つの先行指標を活用して危機警報指数を算出した結果、今年韓国でスタグフレーションが発生する確率は68%と推定された。これを2008年金融危機のスタグフレーション危機の状況を0時に設定した時計モデルに転換すると3月現在の時間は午後8時6分で、危機警報レベルに進入した。

政府は今月発表する「新政府経済政策方向」を通じて今年、韓国経済に対する修正展望を提示する予定だ。企画財政部は昨年12月に発表した「2022年経済政策方向」で今年の見通しとして経済成長率3.1%、物価上昇率2.2%を出していた。

既に主要国際機関はもちろん韓国開発研究院(KDI)など研究機関が今年の韓国の経済展望を大幅に修正しただけに、政府も修正が避けられない。政府も2%台の物価上昇率と4%台の物価上昇率の見通しを提示し、景気鈍化を公式化することになるのだ。
  • 毎日経済 チョン・ギョンウン記者
  • 入力 2022-06-08 18:00:51




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