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猛暑で閉鎖される中国工場 半導体・バッテリー生産に支障


23日、ブルームバーグ通信などによると、四川省当局は電力不足で15日から始まった工場閉鎖命令を25日まで延長した状態だ。四川省の水力発電依存度は80%に達するが、6月初めから中国で40度を上回る猛暑と日照りが続き、降水量が減って揚子江の水位が低くなり、四川省の水力発電量が大きく減ったためだ。

四川省近隣の直轄市である重慶市も電力難で15日から24日まで一部工場の稼動が中断された状態だ。重慶市にはSKハイニックスのパッケージング工場がある。SKハイニックス側は「工場が正常に稼動している」としながらも「電力不足で現地の事業場でエアコンを普段のようにつけることはできない状況」と説明した。

四川省の電力難は、中国バッテリー業界にも影響を与えている。中国メディアは同日、四川省当局が停電期間を25日まで延長し、省内の全てのリチウム塩工場と関連材料工場が閉鎖されたと報じた。リチウム塩は電気自動車用リチウムバッテリーの核心材料だ。

ひとまず、今回の電力難が韓国のバッテリー業界に及ぼす影響は微々たるものとみられる。業界関係者は「四川省のリチウム塩工場はほとんど中国現地メーカーに供給されるため、国内バッテリー会社に直接影響は及ばない」と予想した。ただ、四川省の電力難が長期化する場合は話が変わる。リチウム不足事態が続けば韓国バッテリー業者にリチウムを供給する中国会社にもリチウム注文が殺到する可能性があり、そうなればリチウムの価格が上がり韓国業者に否定的な影響を与えかねない。
  • 毎日経済 | チョン・ユジョン記者/ウ・ジェユン記者
  • 入力 2022-08-23 17:44:05




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