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サムスン電子、生産工場拡充…中・低価格フォン攻勢に先制対応

ベトナムに30億ドルの投資承認要求 

  • サムスン電子、生産工場拡充…中・低価格フォン攻勢に先制対応
サムスン電子はベトナム政府に30億ドル規模の追加投資の承認要求を行った。

ベトナムのグエン・タン・ズン首相は21日、ハノイで李明博大統領と歓談して、サムスン電子が追加投資計画を用意して承認申請を行ったと明らかにした。サムスン電子は、ベトナム北部のバクニン省とタイグエン省で運営している携帯電話の生産工場を拡充するために追加投資を検討している。

サムスン電子の関係者は、「ベトナム北部地域のサムスン電子のスマートフォン生産拠点を、今後さらに増やさなければならない状況になることに備え、事前に投資計画の承認を受けておくための手続き」とし、「実際には長い期間をかけて、少しずつ段階的に投資を行う」と説明した。

サムスン電子は中国の中・低価格携帯電話の攻勢に対応し、生産コストの安価なスマートフォンの生産を増やすために、ベトナムの生産設備の拡充を進めてきた。サムスン電子は最近、中国のスマートフォン市場でレノボやシャオミなど、中国スマートフォンメーカーの中・低価格攻勢に押されて市場占有率が墜落した。これへの反撃として、中国産のスマートフォンよりも性能は高いながらも、価格は似たようなレベルに下げた普及型スマートフォンの生産を準備しており、そのためにベトナムでのスマートフォン生産を増やす計画だ。

サムスン電子はすでにこの7月にも、ベトナム北部のスマートフォン第2工場の拡充を終えて生産量を増やしている。次の投資の時期と金額はまだ決まっていない。サムスン電子は現在、ベトナム北部のバクニン省とダイグエン省に、それぞれ年間1億2000万台のスマートフォンを生産できる施設を持っている。これまでに投資した金額は、バクニン省が25億ドルでタイグエン省は20億ドルにのぼる。

サムスン電子はこれとは別に、ベトナム南部のホーチミン市に14億ドルを投資して、生活家電の生産団地の設立を推進している。ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は、サムスン電子の瑞草社屋を訪問したときに、このような内容を盛り込んだ投資要請書を承認している。

北部のスマートフォン生産団地と南部の生活家電の生産団地が完成すると、サムスン電子はベトナムの南北地域を網羅する生産設備を備えることになる。

サムスン電子の大規模な工場設立で、ベトナムでは地域の景気が生き返り、地域住民の雇用が増えるなどの経済効果を見せており、ベトナム政府の次元ではサムスン電子の投資誘致に積極的だ。このためサムスン電子の投資に対しては一定期間の法人税を免除し、その後は相当期間に低税率を適用するなど、破格的なインセンティブを提示している。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者/ヨン・ギュウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-21 17:36:23




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