トップ > 数字経済 > 経済 > 経常収支黒字も「内需不振型黒字」 の懸念、輸入伸び率が輸出伸び率を大幅に下回る

経常収支黒字も「内需不振型黒字」 の懸念、輸入伸び率が輸出伸び率を大幅に下回る


  • 経常収支黒字も「内需不振型黒字」 の懸念、輸入伸び率が輸出伸び率を大幅に下回る
  • < 経常収支の黒字 *資料=韓国銀行 >

経常収支の黒字が31カ月連続で行進を続け、今年は史上最大規模を記録する見通しだ。

しかし、内需不振で輸入が輸出の伸び率についていけないために生じる「内需不振型黒字」の懸念も提起されている。今年の1~9月における輸入伸び率は前年同期に比べて0.3%高く、輸出伸び率(2.4%)を下回った。

韓国銀行が29日に発表した「9月国際収支(暫定)」によると、先月の経常収支は76億2000万ドルの黒字と集計された。8月の72億ドルの黒字よりも4億2000万ドル増加した。

今年1~9月の累積黒字は618億6000万ドルで、前年同期よりも68億2000万ドル(12.4%)多い。韓銀は今年の経常収支黒字を史上最大規模の840億ドルとにらんでいる。従前の最大記録は昨年の799億ドルだ。また、1986年6月から3年2ヶ月(38ヶ月)のあいだ続いた歴代最長記録も見下すものと思われる。

韓国銀行は先に「第3四半期の国内総生産(GDP)」統計で、輸出が前四半期との対比で2.6%減少したと明らかにした。これは2008年第4四半期のマイナス4.3%以来最大だ。

チョン・ヂュン韓銀金融統計部長はこれについて、「基調的に輸出が大幅に好調を見せるのは正しい」と説明した。ただしチョン部長は、「加工貿易や中継貿易などの、通関を経ていない輸出は増加傾向が鈍化している」と語った。

9月の経常収支の黒字規模が前月より小幅で増えたのは、商品収支の黒字規模が拡大し、休暇シーズンが終わってサービス収支の赤字が減ったからだ。商品収支の黒字は前月の73億7000万ドルから77億3000万ドルに増加した。

商品収支を構成する輸出が509億8000万ドルで、前月より4.2%増加した。昨年の同じ期間に比べても0.8%増えた。

品目別(通関ベース)輸出は、鉄鋼製品(25.1%)、船舶(23.3%)、機械類・精密機器(15.8%)などが増加した。家電製品(マイナス17.6%)と石油製品(マイナス3.3%)は減少した。国別では、今年1~9月の輸出は日本(マイナス4.6%)、中国(マイナス0.7%)等に対して前年よりも減少した。

輸入は432億5000万ドルで前月より4.1%増え、1年前よりも3%増加した。乗用車(33.5%)、穀物(30.9%)、直接消費財(23.8%)などの消費財の輸入は、前年同期との対比で23.4%増加した。鉱物(マイナス11.8%)と原油(マイナス0.3%)の輸入は減少した。
  • 毎日経済_イ・ヒョンヂョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-29 17:27:13




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア