トップ > 数字経済 > 経済 > 韓国銀行総裁、円安に「手をこまねいているわけではない」

韓国銀行総裁、円安に「手をこまねいているわけではない」

ドル当たりウォン、場中に1094ウォンまで急落 

  • 韓国銀行総裁、円安に「手をこまねいているわけではない」
李柱烈(イ・ヂュヨル)韓国銀行総裁が7日、円安の持続に対して「手をこまねいているわけではない」と語ったことは、必要があれば外国為替当局が市場へ介入し、円安の長期化に伴う余波を最小化するという意志と解釈される。

実際に外国為替当局は、円とウォンの同調化でウォン・円の財政為替レートの変動を最小化する戦略で、現在のところ円安問題に対処しているものと解釈されている。

去る6日、チュ・ヒョンファン企画財政部1次官が国会の企画財政委員会全体会議で、「円とウォンが同調して動くようにしている」という言及も同じ脈絡で解釈される。

外国為替当局の関係者は、「ウォン・円レートはドルを媒介にする財政為替レートなので、介入できる余地に限界があることは明らか」だとしながらも、「対応できる方策を準備した状態」だと説明した。この関係者は「ウォンが対円で強気を見せると市場はウォンを売渡する傾向があり(ウォン安の要因)、ウォン・円の財政為替レートの変動幅も減少する流れが自然に現れたりもした」と付け加えた。

現在、国際外国為替市場は日本の追加緩和政策の発表や欧州中央銀行(ECB)の追加浮揚策などの要因が重なり、ドルの強気現象が濃くなっている。これによって対ドルでウォンもまた弱気を見せており、国内市場に投資した資金も相当部分抜けていく可能性も占える。外国為替当局はある程度の資本流出を容認しつつ、日本円と韓国ウォンの同調傾向を続けるものと予想される。

このことから、対ドルでのウォンは今年の年末に1130ウォン台まで落ちるだろうという見通しも出ている。いったんドル=1090ウォン線が一度破られただけに、ウォンの下落が弾みをつけうるという分析だ。

チョン・ギョンパル外換先物アナリストは、「米国の金利引き上げが予想される来年上半期まではドルの強気が続くだろう」とし、「来年には1170~1200ウォン台までウォンが下がりうる」と予想した。
  • 毎日経済_チェ・スンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-07 15:40:48




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア