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「メガボックス」買収戦、中国企業に事実上確定…韓流に投資する中国

「YGエンター」大規模コンテンツの合作まもなく発表 

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「韓流の目玉」として浮上した娯楽産業に対するチャイナマネーの攻撃が始まった。去る10日に締結された韓・中FTAによって中国エンターテイメント市場が開放され、韓流産業に対するチャイナマネーの攻略は加速する見通しだ。

12日、投資金融(IB)業界によると最近、国内の芸能企画会社・ドラマ制作会社・映画投資配給会社などへの株式投資や、買収の可能性を打診する中国投資家からの問い合わせが殺到している。IB業界の関係者は、「数百億ウォン台の株式投資を行いたいという提案から、韓・中の合作アイドル映画やドラマを作りたいとの提案など、様々な問い合わせが入って来る」とし、「韓・中FTAが正式発効すると、契約件は大きく増えると見られる」と語った。

チャイナマネーの流入が最も活発に起きているところは映画界だ。最近、売却が開始された「メガボックス」の予備入札には3つの中国系企業が参加して、韓国映画産業に対する高い関心を立証した。メガボックス売却価格は最低5000億ウォン以上であり、これよりも低い金額を書いた国内外の私募ファンド(PEF)はすべて買収戦から脱落して、中国系企業の買収が事実上確定した状況だ。

先立って、先月は中国の代表的な総合エンターテイメント企業の「華策メディア」が、国内の映画配給会社「ネクストエンターテイメントワールド(NEW)」の株式を15%を取得したりもした。メガボックス側の関係者は、「中国系企業の買収意志は強い」とし、「マルチプレックス事業を運営すると、韓流コンテンツを活用しやすいから」だと説明した。

ドラマ『星から来たあなた』などの人気を背に受けて、ドラマ制作会社への関心も高まっている。最近では韓国を代表するドラマ製作社の「緑の蛇メディア」が、香港系ファンドと株式売却交渉を進めていると伝えられた。売却価格は約100億ウォン台だ。緑の蛇メディアはドラマ『オールイン』『朱蒙』、シチュエーションコメディ『ハイキック』シリーズなどを制作した有名な制作会社だ。これまで小規模の株式投資が行われたことはあるが、中国系資本が国内ドラマ製作会社の経営権買収に乗り出すのは今回が初めてだ。

中国内で韓流アイドルが大きな人気を集め、芸能企画社の投資に対する関心も高い。最近、世界1位の高級ブランドのLVMHグループから800億ウォン台の投資を受けた「YGエンターテイメント」(以下YGエンター)は、中国系投資家から絶えずラブコールを受けている。実際にYGエンターは、今年初めに中国の投資企業復興グループからもLVMHグループと同じ規模の投資提案を受けたと伝えられた。YGエンターのヤン・ミンソク代表は、「中国からコンテンツの合作事業などの要請を絶えず受けている」とし、「近いうちに具体的な事業計画を発表できるだろう」と明らかにした。

韓国エンターテインメント産業への投資熱は、韓・中FTAの締結でさらに熱くなるものと見られる。今後、両国の共同製作映画とドラマは中国で「中国産」に分類され、スクリーンクォータ制などの影響を受けない。さらにFTAで韓国のエンターテインメント業界は、中国企業との合弁会社を設立する際に49%の株式確保に対する法的根拠が整えられ、ジョイントベンチャー(JV)設立が多くなると見られる。著作権保護も強化され、合作映画やドラマも積極的に製作されると期待される。

法務法人クァンヂャンのチェ・ヂョンファン エンター担当弁護士は、「中国市場の不確実性のために、当座は韓国企業が中国に投資するケースよりも、中国企業が韓国に投資するケースが多くなるだろう」と展望した。
  • 毎日経済_チョン・ジソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-12 17:19:43




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