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数字経済 > 企業 > YGエンタ発、コスメブランド「ムーンショット」生き残りは可能か?
YGエンターテイメント(以下、YG)がコスメティックブランドを披露し、注目を集めている。
YGが去る10月、コスメティックブランド「ムーンショット(moonshot)」をランチングした。ムーンショットはYGが専門企業との合作を通じてランチングする二つ目のブランドで、第一毛織と合作したファッションブランド「NONAGON」に続き、再び関心を集めている。
ムーンショットはYGとコスオン(www.coson.co.kr)がそれぞれブランディングと研究開発及び生産の責任を取るパートナーシップで進行される。追求するコンセプトは名前のようにおかしいけれど独特な世界であり、カラーを持って遊ぶということを目指す。
ここにポジショニングされたNONAGONとは違い、ムーンショットはもう少し大衆的なアイテムである化粧品という点から既存ブランドとどんな差別性を見せるのか関心が集まっている。
▶ カテゴリーのないマルチ性追求
ムーンショットの商品にて最も目に飛び込み強調される点は商品のマルチ使用だ。ムーンショット店舗を見回すと私たちが良く言う商品群の名前がない。アイライン、リップスティックという商品カテゴリーの代わりにこのブランドが作り出した新たな名前と出会うことができる。
スティックエクストリームという商品は初めて見たときには一般的なリップスティック(口紅)形態をしており、リップ製品だと考えるだろう。キャップを開けてみると一般的な斜線カットではなく丸い形態になっている。
この商品はリップスティックとしても使用可能だが、チークとアイシャドーとしても使用が可能だ。商品ひとつでリップスティック、チーク、シャドーの境界を崩したのだ。これにより、どの部分にも密着するなめらかな塗り心地を誇る。ただし、マルチに使用する商品であるだけに、カラーを具現することにおいては限界を持っており、レッドとピンク系列がリリースされており、カラーグループが追加される予定だ。
▶ 色を持って遊ぶ、新たなカラー
マルチ商品のように目に飛び込むことは色とりどりのシャドーだ。ムーンとショットという構成のパウダーデュオは独特なカラーの長所を持っている。二つのカラーを混ぜた際にはグラデーション効果ではなく、新たなカラーが登場する。塗り心地がよく、パールが入っても粉吹きせずにウェットティッシュを使っても簡単に落ちる。
ゼリーポット(JELLYPOT)は名前のようにゼリー形態のなめらかな触感を誇る。やわらかく簡単に伸び、それだけにすぐに乾くので素早い使用を要求され、カラーが強烈であるだけにカラーブレンドは容易ではない。
▶ 差別、限界を超えて競争力で?
ムーンショットはYG所属アーティストたちを広告の前面に掲げるマーケティングは避けるという方針だ。これにより、ブランドモデルのイ・ソンギョンもやはり前面に掲げずに戦略的な関連付けを持って活動することになる。
現在1次コラボレーションとしてTABLOが作曲した曲とブランド映像が公開され、来年初めには新たなコラボレーションが紹介される予定だ。
エンターテイメント会社がランチングしたブランドという点と色を持って遊ぶというエンター的な発想が20代と30代を惹きつけるのに最適だ。
ただし、新生ブランドとしてのカラー化粧品に主力を置いているため基礎ラインが多様な商品群を形成していない点が残念だ。
ブランドの特性上、カテゴリーを分けない点は長所となりうるが、限定されたカレーの限界も持っている。ムーンショットが熾烈なコスメティック業界にてどのように変化した姿を見せてくれるのか期待が集まる。