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サムスン、来年の経営話題は「New Challenge」 …歴代のテーマも確認

日の円安・中の追撃、急変した経営環境先制対応 

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サムスングループは来年の経営話題を、「新たな挑戦」に糸口をつかんだ。財界によると27日、サムスングループは新年の経営に羅針盤の役割を果たす経営話題として「新たな挑戦」を選択し、12月の従業員教育などを通じて拡散させることにした。今年の経営話題は「マッハ経営」だった。サムスンは日本の円安空襲と中国の追撃、米国と欧州の先進国の牽制など、例年とは明らかに変わった経営環境では、過去のような態度と方法では生き残りが難しいと見て、新しい事業環境に対応しなければならないという観点から「新しい」というキーワードを導入した。「新しい」というキーワードは、来年が李健煕(イ・ゴニ)会長の長男である李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長が経営の前面に乗り出す、事実上の初年度という面からも意味がある。

また、四半期10兆ウォンの営業利益を出す状況に陶酔したあまり、サムスングループの役職員の間で、切実な課題意識が希薄になったという判断にしたがって「挑戦」というキーワードに焦点を当てた。サムスンの関係者は、「2014年は子会社の再編や突然の業績不振などで、あわただしく過ぎ去った側面がないわけではない」とし、「われわれが見逃していたことをじっくりと振り返り、これを収拾して再び跳躍しようと督励する趣旨をこめるもの」だと語った。

一部で提起された「危機克服」などの用語は使用しない方針だ。業績と経営環境のみを見るならば、「危機」であることは確かだが、サムスンの社員の大半が危機を認識している状況で、あえて否定的な用語で雰囲気を沈滞させる理由はないという判断からだ。「危機」という言葉が影響を与える、従業員の士気低下も勘案された。サムスングループは12月初旬の役職員の人事以降、社長団と新役員などを対象に、ワークショップとセミナーやトレーニングなどによって「新たな挑戦」という話題を拡散させる方針だ。

通常、新年の経営話題は李健煕会長の新年の辞を通じて公表されるのが一般的だが、今年は李会長が入院している状況から、別途の新年の挨拶なしに、経営話題が従業員の間に静かに広がっていくようにする予定だ。したがって、毎年初めに行われているサムスングループの新年賀礼式も、幹部同士が新年の挨拶を交わす程度で、簡素に進められる可能性が高い。

李在鎔副会長の経営スタイル上、にぎやかなイベントではなく、静かなコミュニケーションを希望していたと伝えられた。役員教育の後には社内放送やホームページなど、さまざまな社内コミュニケーションの手段を通じ、「新たな挑戦」の雰囲気が全体の系列会社と従業員に広がるようにする計画だ。

サムスンは昨年12月、今年の経営話題に「マッハ経営」を選択して従業員に限界突破を注文した。

マッハは音速を測定する単位で、航空機が音速に飛ぶためには単にエンジン出力のみ高めるのではなく、素材や設計などのあらゆるもの変えなければならないという意味で、李健煕会長が「新経営」宣言当時に採用した用語だ。しかし李会長が急性心筋梗塞で入院し、中国のスマートフォンメーカーの躍進にサムスン電子の実績が急減するやいなや、マッハ経営の趣旨が急速に衰退してしまった。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-27 17:31:12




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