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サムスン電子、GALAXY S6を2つのディスプレイタイプで発売

両面エッジと前面800万画素のカメラ 

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「革新の罠」に陥ったスマートフォン市場とサムスン電子を救う秘密兵器「GALAXY S6」は、両面エッジ(両側面をディスプレイとして構成)デザインで作られ、800万画素の前面カメラを搭載する見込みだ。

電子業界によると9日、去る8日からサムスン電子とサムスン電機、サムスンディスプレイなどの部品各社は、GALAXY S6のビルドアップ(モジュール・デザイン開発)に本格的に着手した。

まずGALAXY S6もGALAXY Note 4のように、2つのディスプレイタイプで発売される。生産量は4500万台で、このうち30%をエッジ型製品として発売する計画だということが伝えられた。GALAXY Note 4とGALAXY Note 4 Edgeが8対2の割合で発売されたことと比較すると、S6はエッジ製品をより多く出すことになる。

特異な点は、既存製品とは異なる革新的なエッジ型製品を作るために、サムスン電子無線事業部が、少なくとも3種類のデザインをめぐって実験しているという点だ。GALAXY Note 4 Edgeのように側面を30度傾けたディスプレイにするアイデア、両方の側面すべてを30度傾けたディスプレイにするアイデア、両方の側面を直角に近いディスプレイにするアイデアの3つの方法が有力だ。傾きが直角に近いほど、透明度が高くなってより革新的だが、収率(製造時に実際に得られる割合)が低いという欠点がある。両面エッジは3つの画面(中央と両脇)で多くの付加サービスを提供できる利点があるが、ベゼル(枠)がなくなって、デザイン的に不安定に見えるという欠点がある。

無線事業部は、早ければ来週にも最終的なエッジデザインを選定する予定だ。サムスン電子無線事業部の役職員らは、GALAXY S6が単に「サイズが小さいだけのGALAXY Note 4 Egde」にとどまってはいけないという考えで開発に集中している。GALAXY S6のディスプレイサイズは5.5インチで、GALAXY S5(5.1インチ)よりも大きくなり、GALAXY Note (5.7インチ)と大きな差がないはずだからだ。

GALAXY S6のもう一つの特徴は、前面カメラの画素数の変化だ。セルピ族を狙って800万画素のカメラを搭載し、GALAXY Sの5200万画素、GALAXY Note の370万画素よりも大幅に高める。

部品業界の関係者は、「(サムスン電子が)800万画素の前面カメラを適用することに続き、1000万画素までテストしようとしている」と語った。

右上部に位置していた前面カメラのレンズを、中央に移すことも議論されている。ただし、半導体とカメラがあまりにも隣接することになり、半導体への損傷を加えうるなど、新たな製造工程が避けられないという点が問題として提議され、無線事業部ではこの部分を慎重に検討している。これまで背面カメラのみに搭載された手ブレ防止機能(OIS/Optical Image Stabilizer)も前面カメラに適用する。

GALAXY S6専用の「フリップ」型ケースも発売される。サムスン電子で販売している「センサー付きケース」でなければ、GALAXY S6が駆動しないようにするのが骨子だ。出荷予定日はモバイル・ワールド・コングレス(MWC)が行われた後の、来年3月中旬が予想されるが、早ければ1月に米国の消費者家電(CES)で公開される可能性もある。

証券業界によると、サムスン電子は最近、GALAXY S6に搭載するクアルコム社の半導体を大量に注文した。自社のシステム半導体「エクシノス(Exynos)」だけでは、早期に新製品への全量搭載が不可能だというわけだ。クアルコム社の半導体の需給によって、GALAXY S6がMWCシーズンよりも早く姿を現わすかもしれないという見通しが、このことから説得力を得る。
  • 毎日経済_イ・ギョンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-09 17:36:36




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