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ラミロール産業、特殊フィルムひとつで50カ国攻略

パク・チュンス代表が寮で寝泊まり…不渡り乗り越えて回復 

  • ラミロール産業、特殊フィルムひとつで50カ国攻略
忠清北道鎮川に位置する産業用フィルム製造業者のラミロール産業。この会社のパク・チュンス代表の居住地は会社の寮だ。彼はここで20人余りの従業員と一緒に生活し、週末だけ家に立ち寄る。寮生活を初めてすでに18年目。出退勤の時間を惜しんで明け方から夕方まで現場を直接見回して従業員を取りまとめている。現場に最大限とどまり、時々刻々と発生する問題を正し、従業員らと疎通するためだ。

会社設立前にフィルム流通業をしていた彼は、かつて数十億規模の不渡りを出して困難を経験したこともあった。以後、製造会社を設立し、決心したことがある。決済を確実にし、品質だけに気を遣えば良い海外業者にのみ注力するということだ。販売活路の開拓はエージェントに任せ、品質を高めることだけに専念した。そのおかげで、現在輸出している国は米国、日本、イスラエル、イランなど50カ国余りに達する。売上高の割合で輸出が95%以上を占める。パク代表は「品質を極大化するためにただ一つのフィルムのみを生産している」とし、「2012年の売上高159億ウォンから昨年には189億ウォンを記録し、毎年着実に成長している」と説明した。

1997年に設立されたこの会社は、樹脂コーティング処理されたBOPPフィルム品目に集中する。ある設備で多様なフィルムを取り出すものだが、パク代表は一つのフィルム生産だけで固執しているのだ。合作をしようという提案や注文生産して欲しいという要求も拒否した。

製造過程は、基礎フィルムであるBOPPフィルムに樹脂製品であるEVA(エチレンビニールアセテート)を約240度の高温で溶かした後、毎分200メートルの速度で塗る。このようにコーティング処理したフィルムを紙に付ければ完成する。

国内中小企業の中で1番最初にそのフィルムを生産してノウハウを蓄積し、単一品目のみを扱うため、不良率が顕著に低い。使用する原料を頻繁に変えると樹脂が紙に均等につかず、コーティングの厚さにばらつきができるなどの不良が発生することが多い。一方、ラミロールは品種交換をしないため良質のフィルムを生産することができる。国内の大型教科書業社はもちろん、有名化粧品会社も包装ボックスなどにラミロールが生産したフィルムを使用している。

パク代表は、「月間生産量は800~900トンレベルで国内最大生産量を誇る」とし、「今後、BOPPフィルムの中でも高級書物の表紙などに使用される付加価値が高いソフトフィルムなどを開発する計画」と述べた。
  • 毎日経済 キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-14 17:22:56




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