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サムスンは車両搭載品に接近…現代自動車は車両半導体に一手

自動車に近づくサムスン対IT分野をノックする現代自動車 

  • サムスンは車両搭載品に接近…現代自動車は車両半導体に一手
  • < サムスン vs 現代自動車グループ 電装部品事業推進現況 >

「車輪が付いたものは冷蔵庫と掃除機のほかに作らない」としていたサムスンが、自動車産業に一歩近寄っている。自動車産業が電気自動車とスマートカーやコネクテッド・カーなどの、ITを基盤にした次世代自動車へと進化しつつ、サムスンの役割が注目されているからだ。

16日、サムスンと業界によると、サムスンの部品系列会社のサムスンSDI、サムスン電機、サムスンディスプレイが一斉に、自動車電装部品事業を拡大し始めた。これらの3つのサムスン部品関連会社は、GALAXYスマートフォンの販売が伸び悩んで業績が急転直下し、スマートフォンへの依存度を下げるためにも新事業の発掘が切実になった。

業界によると、サムスン電機の李潤泰(イ・ユンテ)社長は今月初め、就任と同時に新事業推進チームを新設した。新事業推進チームは、自動車部品事業の発掘に焦点を当てている。スマートフォンの部品として生産中のMLCC(積層セラミックコンデンサ)、カメラモジュール、通信モジュールなどを車載用に特化すると同時に、自動車関連の新製品開発にも拍車をかける予定だ。

サムスンディスプレイは車載用ディスプレイ市場を「ノック」している。去る11月末、米国ロサンゼルスで開催されたLAモーターショーで、独アウディはサムスンディスプレイのベンダブルOLEDパネルを搭載した、次世代コンセプトカーを公開した。サムスンSDIもまた、自動車市場を狙った組織改編を断行した。バッテリーを製造するエネルギーとプラスチックを生産する素材などの二大部門で行われていた体制を、小型電池と中・大型電池、ケミカル、電子材料の4つの事業部に再編したことは、中・大型電池とケミカルが自動車部品事業を、小型電池と電子材料はIT部品事業を行うように分けたものだ。中・大型電池事業部は、電気自動車のバッテリー生産と技術開発に集中し、現在はBMWやフォルクスワーゲン、クライスラーなどに納品している車両用バッテリーの市場をさらに拡大するという方針だ。

これらに比べ、現代自動車はIT業界と協力したり、直接または間接的な買収・合併(M&A)を積極的に推進しつつ、電子機器の人力と能力を強化している。自動車に搭載される部品のうちで電子製品の比重がますます増える、いわゆる「電裝化」が業界の成否を分けるメガトレンドとして定着したからだ。自動車業界では、車両内の電子部品がコストに占める割合が、10年前の20%未満から今年は40%を超え、2020年には半分以上を占めるものと見ている。

現代自動車系列の車両用半導体の設計会社である現代オートロンが2大株主となっているアイエイ(iA)社は、去る10月にアスクベリタス資産運用とコンソーシアムを形成し、半導体受託生産メーカーの東部ハイテク(Tongbu HiTek)社を買収した。

同時に現代自グループは最近、電子機器化の研究開発(R&D)における中心機関の、南陽研究所の電子開発センターの人力を拡大した。電子開発センターはインフォシステム・電子回路など、車両内の電子製品に対する総括R&D機関で、数百人が勤務している。現代自動車南陽研究所と現代モービスの研究所は昨年、自律走行車の開発プロジェクトを開始して、2020年までに実用化を目指している。
  • 毎日経済_イ・ジンミョン記者/ユン・ウォンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-16 17:19:22




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