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ハンファ・OCI・LG、太陽光代表3社の来年投資計画


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太陽電池事業分野で韓国の代表企業は来年、対照的な設備投資戦略を推進する。

グローバル市場の供給過剰と国際原油価格の下落にともなう衝撃波で、太陽光発電企業が苦戦しているなか、来年以降の先行投資の可否にしたがって、3~5年後の企業業績の明暗も異なってくるように見える。財界によると23日、ハンファソーラーワンとハンファキューセルを統合して新設統合法人をスタートさせたハンファは、来年の太陽電池パネルの核心原料のポリシリコン設備を50%増やす、積極的な投資に乗り出す。一方、LG化学とOCIは来年以降、グローバル市場の状況をさらに見守った後、投資に乗り出す方針を固めた。特にLG化学は、新成長事業として2次電池とエネルギー貯蔵装置(ESS)をさらに強化する一方で、ポリシリコン事業の新規投資は実質的に放棄することに内部意見をまとめたと伝えられた。

ハンファケミカルは、全羅南道の麗水(ヨス)に位置する太陽光発電用ポリシリコン工場の生産能力(年産1万トン規模)を、来年からさらに50%拡大する。来年の第1四半期中に3000トン規模の施設を増設して、下半期には追加で2000トン規模大きくし、合計1万5000トンの生産能力を備える予定だ。ハンファケミカルの関係者は、「太陽光発電事業の統合法人がスタートしたうえに、世界的な需要も今年よりさらに増える見込み」だと、増設の背景を説明した。

ハンファグループの太陽光事業統合法人は来年の上半期、忠清北道へ130億ウォンを投資して230メガワット規模のモジュール生産工場を新たに建設し、マレーシアと中国にもモジュール工場を予定通りに増設する計画だ。

ハンファグループが積極的な投資の動きに出たことに比べ、OCI社とLG化学は来年の新規投資計画を保留した。OCIの関係者は、「全羅北道の群山(クンサン)に着工したポリシリコン第4工場に対する投資計画を来年上半期まで保留し、市場の状況をさらに見守った後、工事再開の可否を決定する方針」だと明らかにした。OCIは3年前の2011年、1兆6000億ウォンを投資する第4工場への投資計画を発表したが、ポリシリコンの価格が急落して太陽光発電市場の業況が悪化するやいなや、投資保留を電撃発表した。このことから、セマングム干拓団地に建設する予定の第5工場への投資計画も、当然ながらはずみをつけられずにいる。

このような中でOCIは、中国の安徽省に800億ウォンを投資して、来年にコールタール精製工場を設立する予定であり、同社の主力事業が太陽光から石油化学に移るという展望にも重みが加わる。

LG化学もポリシリコン新規投資を全面留保した状態だ。LG化学は2011年、全羅南道の麗水工場用地に4900億ウォンを投資して、年間5000トン規模のポリシリコンを生産する投資計画を明らかにしたが、この4年は明確な進展をあげられずにいる。LGグループは当初、インゴットとウェハを生産するLGシルトロンとLG化学のポリシリコン工場を通じて、太陽電池事業を拡大する予定だったが、LGシルトロンが太陽光発電事業から撤退したことで、LG化学の新規投資も積極的に進められない困難な状況に直面した。

業界関係者は、「主力事業の石油化学分野でも業況が低迷するため、LG化学が太陽光発電分野に新規投資する可能性は非常に低い」と展望した。

太陽光発電産業は、李明博政権時代にグリーン成長政策にしたがって急成長したが、ここ数年間の深刻な不況のなかで低価格製品を前面に出した中国企業に押され、韓国企業がほとんど赤字を出すなど苦戦してきた。

しかし、雨後の筍で生じた中小企業が昨年から構造調整されて、供給過剰の問題が一部ではあるが解消されたし、中国と米国や日本を中心に、世界的な市場の需要が徐々に回復すると予想されて、来年以降の実績のターンアラウンドの展望も提起されている。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-24 04:01:03




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