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ディープ・ブルーのIBMワトソン研究所、韓国に

ソウル市に投資意向書を提出 

人間のチェスチャンピオンに勝ったスーパーコンピュータ「ディープブルー(Deep Blue)」でよく知られている、世界最高の研究機関の米IBMワトソン研究所が韓国に進出する。

ソウル市とIT業界によると8日、米ニューヨーク州にグローバル本部を置くIBMワトソン研究所は最近、ソウル市に投資意向書(LOI)を提出した。

ソウル市は麻浦区の上岩デジタルメディアシティー(DMC)にワトソン研究所を誘致することにし、具体的な方策を協議している。

ソウル市の関係者は、「研究所の進出規模や賃貸条件など、用地を提供する方法をめぐってIBM側といくつかの方策を講じている」とし、「早ければ今月中に誘致関連業務協約(MOU)を結ぶことができるだろう」と語った。ソウル市の関係者は続けて、「ワトソン研究所のスーパーコンピュータを活用してスマートエイジング(老化産業)の国際共同研究を行うために、これまでIBM側と協議を進めてきた」とし、「世界的な研究開発(R&D)研究所を誘致すると、高付加価値産業育成の起爆剤にすることができるだろう」と語った。

ワトソン研究所は人工知能・情報技術(IT)分野で世界最高の研究機関として数えられる。人間のチェスチャンピオンに勝ったディープブルーと、2011年に米国の人気TVのクイズショー「ジェパディ!(Jeopardy!)」で人間の挑戦者を抑えて優勝を獲得した「ワトソン」などのスーパーコンピュータで有名になった。

韓国では、チン・デジェ前情報通信部長官とチェ・ヤンヒ未来創造科学部長官などの碩学がワトソン研究所の研究員として活動した。

ワトソン研究所はエイズウイルス(HIV)や脳腫瘍の治療からフードメニューの開発まで、多方面で研究を進めており、最近では人工知能を通じて金融消費者に投資相談を行うフィンテックにまでサービスエリアを広げた。

ソウル市の関係者は、「ソウル市の金融ハブ機能を強化するために、フィンテック分野の政策を心配している」と語り、この分野でも共同研究が行われることがあることを示唆した。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-09 04:01:03




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