トップ > 数字経済 > 企業 > LG電子、サムスンやグーグルと反対の戦略を宣言…CES 2015

LG電子、サムスンやグーグルと反対の戦略を宣言…CES 2015

趙成珍社長「スマートホームプラットフォームを開放する」 

  • LG電子、サムスンやグーグルと反対の戦略を宣言…CES 2015
△LG電子の従業員がCES展示場に設けられたLGのブースでモノのインターネット技術を利用したスマートホームサービスを実証している。[写真提供=LG電子]

「モノのインターネット(IoT)時代を準備するためには、多様性を備えることが重要だ」

趙成珍(チョ・ソンジン)LG電子、H&A事業本部長(社長)は7日(現地時間)、米国ラスベガスで記者懇談会を開き、今後のスマートホーム事業戦略について、このように明らかにした。 LG電子は今年、スマートホームの戦略としてオープンプラットフォーム、コネクティビティ、オープンパートナーシップなど、3つの戦略を持ち出した。開放的なプラットフォームを維持しながら(オープンプラットフォーム)、様々なメーカーの製品とLGの製品が連動することができるようにし(コネクティビティ)、競争相手の家電メーカーだけでなく、セキュリティ会社、流通などと自由に提携関係を結ぶ(オープンパートナーシップ)という話だ。チョ社長はこれについて、「競争企業はIoT会社を買収して、独自のプラットフォームを持とうと努力している」とし、「しかし、LG電子のスマートホーム戦略は私たちのプラットフォームをオープンにし、誰でもアクセスできるようにして多様性を維持することだ」と説明した。

実際にグーグルは昨年、家庭用温度調整機器業者であるネストを買収した後、この会社をスマートホームのプラットフォームに育て上げ、サムスン電子も昨年、IoTプラットフォーム会社であるスマートシングスを買収し、IoTプラットフォームの構築作業に突入した。

しかし、LG電子は、むしろ逆方向に動いている。LGだけの新しいプラットフォームを作る代わりに、グーグルのネストと提携を結んだ。米国家庭用セキュリティシステムでシェア1位を占めているADTとも提携した。戸締りをするADTセキュリティコントローラで冷蔵庫、オーブンなどLG電子の家電製品まで制御することができるようにしたものだ。最近では、米国の放送・通信会社のAT&T、コックスなどと提携を終え、流通業者のローズ、ベストバイなどともスマートホーム提携を推進している。

LG電子は、IoT時代を迎え、このような歩幅の広い歩みを見せながらも、一般人には、これを公開しなかった。 LG電子はCES展示場で限られた顧客のみ予約制で見ることができる「隠れゾーン」を設け、この場所でLG電子の家電製品がパナソニック、ソニーなどのサードパーティ製品と連動されている様子を試演した。

まだ発売されていない「G Watch R」の後継モデルを介して音声言語で家電を制御する姿も披露した。ウェアラブル機器を介して自宅の外でも自分の声でエアコンをつけ、電灯を消すなどの制御を可能にしたものだ。チョ社長はこれについて、「IoT連合体『オールシーン・アライアンス(AllSeen Alliance)』の関連会社と協力しているが、いまだオープンすることができない関係が残っているため」とし「しかし、今後、自動車まで網羅する様々なIoTの生態系を構築していくだろう」と明らかにした。
  • 企画取材チーム:ラスベガス=イ・ジンミョン次長/ハン・エギョン記者/ソン・ジェグォン記者/イ・ギョンジン記者/MBN=パク・トンイル記者/ソウル=チョン・スンファン記者
  • 入力 2015-01-08 19:16:42




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア