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韓国の国債金利、取引時間中に基準金利を下回り史上初の1%台に


朴槿惠(パク・クネ)大統領の新年記者会見での発言をめぐり、韓国銀行の基準金利引き下げ議論が起こって国庫債券の金利が再び史上最低値を記録した。取引中に基準金利の年2%を下回り、1%台まで低下したりもした。

12日、債券市場で国債3年物の金利が2.009%を記録し、前取引日との比較で0.047%ポイント(4.7bp)下落した。この日の国債金利はこれまでの過去最低(2.056%)を再び塗り替えた。基準金利と比較してわずか0.009%ポイント(0.9bp)差まで縮まった。5年物と10年物の指標金利も前の取引日に比べて下落し、それぞれ2.152%と2.447%で取引を終えた。

この日、パク大統領は新年の記者会見で「金利の引き下げに対してはマクロ政策を担当する機関とうまく協議して、時期を逃さず適時にうまく対応できるようにする」と語った。

この発言が市場に伝わった後、市場金利は急落し始めた。取引時間中に国債3年物の金利は基準金利の2%より低い1.98%水準まで落ちたりもした。

一般的に、基準金利は市場金利の下限とされる。ただし、金利引き下げへの期待感が高いときは、債券に対する需要が一時的に大きくなり、基準金利よりも低くなる逆転現象が発生することもある。

市場金利が基準金利よりも下回るのは異例の現象だが、昨年にも2度観測された。

昨年7月23日、国債3年物の金利が2.464%を記録し、当時の基準金利である2.5%下をさらに下がって行った。市場金利は基準金利よりも低い状態で3取引日以上を持続し、この後の8月14日に韓国銀行は基準金利を2.25%に0.25%ポイント下げた。

パク・クネ大統領の発言にともなう市場の反応に驚いた韓銀は、すぐさま鎮火に乗り出した。

韓国銀行はパク大統領の発言直後、チャン・ビョンファ韓銀副総裁を中心に関連局長が集まって、市中金利の動きと市場の反応などを緊急に点検した。

チャン副総裁は、「大統領会見の内容は、金利政策をタイムリーにうまく運用することを明らかにした、原則的な内容として理解される」とし、「金利政策は金融通貨委員会が客観的・中立的立場からうまく決めていくだろう」と語った。パク大統領もすぐに鎮火に乗り出した。

パク大統領は春秋館のプレスルームを訪問して、「金利関連の発言は各マクロ政策機関が協議して、適切かつ合理的な対応が出るようにするという意味」だと語った。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/ソ・テウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-12 17:35:16




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