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米国産チェリー42%価格上昇、FTAの効果が消費者には届いていない

スターバックスコーヒー、韓国が一番高い 

  • 米国産チェリー42%価格上昇、FTAの効果が消費者には届いていない
  • < スターバックスアメリカーノ価格 >

スターバックスの「アメリカーノ」とチリ産のワイン「モンテス・アルファ・カルネ・ソーヴィニヨン」は、主要国の中では韓国が最も高く売られていることが分かった。

12日、社団法人「消費者市民の会」は昨年6月と10月の2回にわたり、韓・米・日・中・英・仏・豪など主要13カ国の、農畜産物や加工食品に対する国際物価を調査した結果、このように現れたと明らかにした。各製品の価格は2度の調査の値を平均したものであり、適用された為替レートは昨年6~10月の外換銀行の国別平均為替レートだ。ただし、消費者市民の会は為替レートの変動によって価格順位が変わることを排除するために、各国の製品価格をすべてドルで調査し、これを再びウォンに換算して表記した。

調査の結果、主な輸入食品42品目のうち韓国の小売価格は、価格の高い順で上位5位以内に入る項目は総35品目だった。輸入農畜産物のうちオーストラリア産サーロインなどの輸入牛肉と、ブドウやバナナやパイナップルなどの輸入果物のほとんどは、国別の高価格順位で5位以内に入った。輸入果物の中でブドウ(米国とチリ産それぞれ800グラム)は韓国が8860ウォンで最も高く、オーストラリア8387ウォン、中国6778ウォン、フランス6144ウォンの順だった。フィリピン産のパイナップルや米国産グレープフルーツ、米国産レモンなどもそれぞれイタリアと中国に次いで韓国が2番目に高かった。

特に2012年3月、韓米自由貿易協定(FTA)の発効後、関税引き下げで価格下落が期待されていた米国産チェリーは、小売価格が2012年の100グラム当たり1250ウォンから昨年は1780ウォンに、むしろ42%ほども跳ね上がった。消費者市民の会の関係者は、「FTA締結による関税引き下げの効果は、実際には消費者に及んでいない」とし、「複雑な流通構造を簡素化するなど、制度の改善努力が必要だ」と指摘した。

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  • < 主要輸入農産物・食品国際物価 >

スターバックスが販売しているコーヒーの中でアメリカーノ(355ミリリットルサイズ)の価格も韓国が4100ウォンで最も高く、フランス4023ウォン、中国3679ウォン、日本3633ウォンなどが後に続いた。韓国ではカフェラテとロースト用コーヒー豆も、それぞれ2番目と3番目に価格が高かった。アメリカーノの韓国販売価格は2008年の3300ウォンから昨年は4100ウォンに、24%も上昇した。消費者市民の会側は、「コーヒーの輸入量が増え続けて供給量が増加しているにもかかわらず、価格はただの一度も下がらなかった」とし、「輸入製品に対して国内販売代理店は、価格を引き下げしようという努力が足りなかった」とした。

ワインの中で最も人気のあるチリ産「モンテス・アルファ・カルネ・ソーヴィニヨン」(2011年産)は韓国が4万2125ウォンで最も高く、残りの国はほとんど2万~3万ウォン台にとどまった。ハイネケンビール(330ミリリットル缶)も韓国は2542ウォンで、オーストラリア(2680ウォン)に続いて2番目に高かった。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-13 04:01:03




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