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「あの頃のあの味を知っていますか」食品業界レトロブーム

「眞露1924」90年前の元祖焼酎の味そのままに 

  • 「あの頃のあの味を知っていますか」食品業界レトロブーム
韓国の食品がレトロブームに乗って過去に向かう「タイムマシン」に相次いで搭乗している。同じブランドの商品であっても、毎年リニューアルをするのが普通だが、最近では、数十年前のモデルを復元して再発売するケースが増えている。最近、映画『国際市場』とテレビの芸能番組『無限に挑戦』の90年代歌謡特集などが大きな人気を博しながらレトロマーケティングが食品業界でもホットアイテムとして浮上した。外食・食品業界全般が不況に陥り、より手頃な価格の昔の製品を好む傾向も一役買ったと見られる。

代表的なところが酒類業界だ。百歳酒を生産する麹醇堂は、2002年の発売当時の製品を17日から10万本限定で販売する。百歳酒は1992年に初めて発売されたが、日韓ワールドカップが開催された2002年に全盛期を迎えた。当時、焼酎と百歳酒を等分に混ぜた別名「五十歳酒」が大きな人気を集めた。そこで今回発売する復元モデルも2002年版の製品だ。麹醇堂のコ・ボンファンチーム長は、「最近になって昔の百歳酒の味を求める消費者が増えており、復刻商品を出すことになった」と説明した。

ハイト眞露は1924年の発売した「元祖眞露」を90年ぶりに復元した。アルコール度数がなんと35度に達する高度酒焼酎の「眞露1924」を先月から限定販売している。ハイト眞露は創立90周年を迎え、この製品を1万5000セットのみ生産した。しかし、発売10日で半分以上の9000セットが売れた。ハイト眞露のイ・ガンオ常務は、「初期の焼酎を継承したプレミアム級蒸留式焼酎ので、大企業の役員などオピニオンリーダーと焼酎愛好家がたくさん求めた」と伝えた。

紅参エキスの名家であるKGC人参公社である正官庄も1912年に韓国で初めて登場した紅参エキスブランドである「内用参精」を最近、再び売り始めた。紅参エキスの初期製造技術と最新技術の両方を融合して作ったプレミアム紅参濃縮液と評価されている。商品表のデザインを変えて思い出を蘇らせた食品も多い。八道カップラーメン「ワントゥッコン」は、最近発売25周年記念模様デザインでリニューアル新発売され、セムピョは子供の絵画大会の受賞作を製品の表に入れ「おいしい追憶醤油」という名前で発売した。

酒類業界の関係者は、「1990年代末の韓国通貨危機の時、1980年代の復刻商品が大流行したように、最近、食品の方でも景気萎縮のせいで昔の味を恋しがる消費者が増えているものと見られる」と述べた。

レトロ風の映画の素材として登場した伝統的な食べ物も一緒に人気だ。オンラインモール11番街によれば、映画『国際市場』が公開された先月17日から今月11日まで、釜山グルメ通りで売っている食品の売上高は急成長した。釜山おでんの売上高が前月比40%以上増え、ヌタウナギと乾物の売上高も30~50%ほど増加した。釜山南浦洞の名物である「種ホットク」の売り上げも一か月で50%増加した。
  • 毎日経済 ソ・ジンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-17 04:01:05




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