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酒市場不況にもワインは、昨年の輸入額史上最大

2030女性の小容量製品人気 

  • 酒市場不況にもワインは、昨年の輸入額史上最大
  • < 不況にも増えるワインの輸入額 *資料=韓国貿易協会 >

最近、焼酎とマッコリ、ブレンディッドウイスキーなどの売上高が大幅に減少し、国内酒類業界が深刻な不況にあえぐ中で、唯一の例外である酒種があり、注目される。それはまさに、ワインと輸入ビールだ。爆弾酒文化が急速に減り、まろやかな味の酒類を好む消費者が増え、酒類の強者と弱者が明確に区分される。

21日、韓国貿易協会によると昨年の国内のワイン輸入額は計1億8238万6000ドルで、史上最大値を記録したことが分かった。輸入量も3万3000トンを超えた。国内のワイン輸入額は2007年に初めて1億ドルを突破した後、2008年1億6600万ドルとピークに達した。しかし、2009年の欧州発世界金融危機で輸入額は1億1200万ドルへと大幅に下がった最近、再び回復傾向を見せている。

ワインの消費がしっかりした理由は、まず輸入国が多様化された影響が大きい。もともとフランスワインが国内市場を開拓したが、その後、イタリアとスペインに多様になり、新大陸でも米国とチリ中心で最近ニュージーランドとオーストラリアなどで広くなった。特に、これからオーストラリアワインが恐ろしいほど入ってくる可能性が高い。先月、韓国とオーストラリアとの自由貿易協定(FTA)が発効され、輸入ワインに課されていた15%の関税が消えたからだ。

ワインの1次ビッグバンの時期と呼ばれる2000~2008年には40代男性客が多かったが、2次ビッグバンの時期である2012年から女性や20~30代の若年層がワインを好んで探すことも、最近のワインの成長を牽引している。

ワインに対する消費者の認識も変わっている。ワイン輸入業者のアヨンFBCのイ・チョルヒョン代表は「消費者が過去には有名だと噂になったワインだけ飲んだだけに、最近は先入観なくまずは一度飲んでみて自分の好みに合えば良いワインと評価する時代になった」と説明した。

ワイン製品の容量が次第に小型化している点も注目しなければならない。750㎖瓶だけを選好していた傾向から、最近では375㎖や187㎖小容量も好んで探す雰囲気に変わっている。ワインと共に勢いに乗っている分野は、輸入ビールだ。小規模醸造所が独自に開発したレシピに従って作る手作りのビールは、米国を中心に最近輸入が大幅に増えている。昨年、国内のビール輸入額は、史上初めて1億ドルを突破した。

最もよく売れるワインと手作りビールを同時に攻略中の企業として新世界が浮上している。新世界フードは、昨年末、ソウル盤浦(パンポ)に手作りビール専門店「デビルズドア」(Devil's door)をオープンして盛業中だ。特に新世界L&Bは、来月中旬、京畿道・坡州(パジュ)の新世界サイモン・アウトレットに高級ワインを中心とした酒類デパートである「ワイン・アンド・モア」(Wine & More)1号店を開く。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-21 17:09:17




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