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数字経済 > マーケット > 新入社員の「未生」スーツはぴったりフィットさせて印象UP
深刻な青年失業難をかいくぐって会社に入ったいわゆる「未生族」には、職場は戦場でありスーツは戦闘服だ。ドラマ『未生』の主人公チャン・グレに母が「しょげないで胸を張って通え」と、あえてデパートで買ったスーツを渡すシーンが目を引く理由だ。
27日、ファッション業界によると、大学の卒業シーズンを迎えて各紳士服メーカは、新社会人のためのいわゆる「未生スーツ」を競争して出している。
第一毛織、LF、コーロンインダストリー、ウソンアイエンシー、シンソン通商などの企業は、40万~50万ウォン台のスーツよりも、20万ウォン台の半額に下げた「未生スーツ」の物量を例年よりも、多いところでは3倍にまで増やした。これらの製品は、若年層をターゲットにしたデザインと基本アイテムを中心に構成され、ワイシャツやネクタイなど関連商品をパッケージにして出したことが特徴だ。
今春、未生スーツのトレンドは、一言で「フィット(Fit)感」にある。英語で「きっちり当てはまる」という意味のフィットという言葉から連想されるように、体にぴったりしたスーツがポイントだ。
パク・キボムLF TNGTデザイン室長は、「会社員が肩の線がたるんだり、またはしわのよったジャケット、ズボンの裾が長く垂れたスーツを着ると、怠惰でだらしなく見られる」とし、「とくに第一印象が重要な新入社員なら、フィット感を生かしたキリッとした装いで、躍動感のある洗練されたイメージを与えることが重要だ」と助言する。
新入社員のための未生スーツはスリーボタンよりもツーボタンが似合い、サイドベンツの入ったジャケットがより活発だ。
その上、腰のしわを取り除いて下半身が太く見えず、足が長く見えるノータックズボンをはくとすばしっこく見える。
ズボンが大きすぎると腰周りにしわが生じて見苦しいので、ベルトを締めて指が入る程度の余裕があれば現実的で、裾の長さも靴などをかろうじて覆う程度が良い。
TNGTメンズウェアでは、ウール素材のすっきりした高級感のある外観を演出する、スリムフィットのネイビーツーボタンスーツを代表的未生スーツとして出した。上衣にサイドベンツをつけて活動性を良くし、ノータックですっきりとしたラインを生かしたことが特徴だ。価格帯は23万8000ウォンで、一般的なスーツよりもやや安価だ。
第一毛織エムビオ(MVIO)は、新社会人をターゲットにした「グッドラックスーツ」を発売した。スーツがぎこちない若い層が失敗しないように、洗練して着こなせるように出した企画商品だ。「グッドラックスーツ」はグレー、チャコール、ネイビーなどの紳士服の3つの基本色で構成され、20代後半の若い世代に合わせて、袖とズボンをスリムに設計した。特にズボンは腰からジッパーの裾までの長さを短くして、足が長く見えるようにした。
シンソン通商ジオジア(ZIOZIA)は、社会初年生の未生を狙って、いわゆる「キム・スヒョンスーツ」を出荷した。全6種類のスタイルで出ている「キム・スヒョン スーツ」は、ストレッチ素材を使用してフィット感が心地よく、基本色で構成されており実用的だ。
会社員対象のプロモーションを掲げた紳士服ブランドもある。コーロンインダストリーシリーズは、職場生活での哀歓をこめた広告を来月から発信し、コメントイベントを進行する。セジョン(SEJUNG)の紳士服ブランドであるブルーノ・バフィ(BRUNO BAFFI)は「私の最初のスーツイベント」を開き、満29歳未満でスーツを購入する場合、ネクタイを無料で贈呈する。