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1月の外貨準備高、8か月ぶりに最低…先月より14億1000万ドル減少


  • 1月の外貨準備高、8か月ぶりに最低…先月より14億1000万ドル減少
  • < 外貨準備高 *資料=韓国銀行 >

外国為替市場の変動性拡大で対外リスクが大きくなる状況から、韓国は外貨準備高不足の状況に直面しうるという分析が出てきた。

最近、日本・欧州の相次ぐ量的緩和に加え、ベネズエラやウクライナなどの新興国のドミノ通貨危機発生の懸念も大きくなっており、対外リスクが徐々に大きくなっている雰囲気だ。このような中で、今年の後半に米国の金利引き上げの可能性まで高まっており、外国為替市場の変動性が大きくなる見通しだ。これを勘案するとき、外貨準備高は少なくとも4600億ドル以上なければならないという説明だ。しかし、1月の外貨準備高は3621億9000万ドルで、8カ月ぶりに最も低い水準に落ちた。

現代経済研究院(Hundai Research Institute)が4日、国際決済銀行(BIS/Bank for International)基準を含む3つの項目(経常取引、資本取引、外国人投資資金)を総合して分析した結果によると、通貨危機発生時の対応に必要な韓国の外貨準備高は4646億ドルと集計された。経常取引基準で最近3ヶ月間(2014年9月~11月)の輸入額1294億ドル、資本取引基準では短期外債と1年満期到来の長期外債を合わせた1261億ドル、外国人投資基準では外国人ポートフォリオ投資規模の3分の1である2090億ドル(2014年第3四半期)がそれぞれ必要だと見た結果だ。この日、韓国銀行は1月末の外貨準備高は前月より14億1000万ドル減少した、3621億9000万ドルと集計されたと発表した。昨年の5月以来、8カ月ぶりに最も低い水準だ。現代研究院の分析と比較するとき、1000億ドルをこえて不足していると現れたわけだ。

現代研究院のチェ・ソングン研究委員は、「韓国の金融市場が国際的に安定した市場として認められているだけに、外換不足ですぐさま大きな危機が発生するわけではない」としながらも、「対外状況があまりにも不安なだけに、経常収支の黒字が多く外貨準備高が多いからと安心してはいけない」と強調した。

今後は外国為替市場の変動性が大きくなりうるだけに、事前に備えて外貨準備高を4000億ドル以上に拡大する必要があるというのが専門家らの説明だ。尹暢賢(ユン・チャンヒョン)韓国金融研究院長は、「外国為替市場に対するリスク管理強化のために、外貨準備高をさらに積みあげる必要がある」とし、「ドルを買い入れればウォンもちょっと落ちる効果がある」と主張した。

この日のソウル外国為替市場では、対ドルでウォンは前日より13.3ウォンのウォン安1084.1ウォンで取引を終え、変動性を大きくした。ギリシャのユーロ圏脱退の恐れが減少し、為替レートもゆらゆらと動く。サムスン先物(Sumsun Futures)のチョン・スンジ研究員は、「ギリシャ懸念の緩和で安全資産選好現象が弱まり、ドルよりもユーロが強気を見せたし、ウォンの価値も大きく上がった」と説明した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/イ・ユソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-04 17:42:08




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