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SKケミカル、血液製剤事業部の分社・投資誘致を推進


  • SKケミカル、血液製剤事業部の分社・投資誘致を推進
  • < SKケミカル株主現況 *資料=金融監督院電子公示 / SKケミカル事業部構成 >

SKケミカルは血液製剤事業部を別途に法人として分社する。SKケミカルはこの過程で外部資金1000億ウォンの「輸血」を受け、今後の新成長動力として育成する方針だ。業界では、崔昌源(チェ・チャンウォン)副会長が大株主のSKケミカルが、今後は「化学・医薬品」の二大軸を土台に事業拡大に乗り出すものと予想している。

16日、製薬業界と投資銀行(IB)業界によると、SKケミカルは資本金3000億ウォン規模の血液製剤事業部の分社のために、プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)の運用会社パラタスインベストメントとKDBキャピタルを通じて資金募集に入った。

SKケミカルは、現物出資方式で資本金2000億ウォン相当の血液製剤事業部を分社すると同時に、PEFから転換償還優先株(RCPS/Redeemable Convertible Preference Shares)の形で1000億ウォンを誘致する。RCPSは普通株に比べて配当を先に受ける優先株で、その後に普通株への転換が可能だ。国内年金基金や共済会などの機関投資家が、該当PEFへの出資のために投資審議委員会を進めていると伝えられた。業界では、SKケミカルの血液製剤事業部の実績は年間売上げ600億ウォンで、営業利益は68億ウォン水準に達するとみている。今回、SKケミカルの血液製剤事業部分社に対しては、新成長動力の創出を目的としたものと市場は評価している。

イートレード証券のシン・ジェフン研究員は、「血液製剤事業部は既存の新薬とワクチン部門をこえて、社の将来の成長動力になるだろう」と語った。

先だってSKケミカルは昨年、血液製剤事業の拡大計画を明らかにした。SKケミカルは今後3年間で事業関連設備の拡張を通じ、血液製剤に関連する売上規模を、2013年末時点の600億ウォンから2020年までに2000億ウォンに上げる計画を発表したこともある。

血液製剤はヒト血液を原料にして作られた医薬品で、悪性腫瘍、白血病、火傷の治療目的で使われる。全世界の市場規模は約20兆ウォンに達し、このうち北米市場が市場全体の50%を占めている。

血液製剤事業は関連規制によって参入障壁が高い。SKケミカルは業界1位の緑十字と血液製剤事業を寡占している状態だ。またSKケミカルは昨年末、血友病治療薬の「BNP601」のグローバル臨床第III相を終了し、米国の販売許可申請まで終了させるなど、血液製剤事業を拡大している。

今回の投資に精通した業界関係者は、「関連規制と高い参入障壁で、国内の血液製剤市場で寡占的地位を維持しており、退場防止医薬品の指定で製造原価が保たれて価格変動が低く、安定した収益の確保が期待される」と説明した。

今回の血液製剤事業部の分社で、今後SKケミカルは化学・医薬品部門を軸に持株会社体制に再編される見通しだ。

IB業界関係者は、「血液製剤事業部の分社を通じて、製薬部門を強化できるだろう」とし、「既存のSKケミカルのグリーンケミカル部門と、SKガスを軸とした化学部門との両軸を形成できる」と診断した。

チェ・チャンウォン副会長は最近、SKケミカルの持分拡大を通じて「チェ・チャンウォン→SKケミカル→SKガス」につながる支配構造を形成している。チェ副会長は昨年11月、保有するSKガスの持分6.1%を売却した後、SKケミカルの株式2.9%を買い入れて、SKケミカルの株式13.18%を保有しており、SKケミカルはSKガスの持分45.54%を保有している。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者/ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-16 17:19:30




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