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LG化学、日本最大規模の太陽光発電にESS用バッテリー供給


  • LG化学、日本最大規模の太陽光発電にESS用バッテリー供給
2013年12月、LG化学電池事業本部の輸出チームは北海道札幌市で、日本の再生可能エネルギー会社である日本グリーン電力開発株式会社(GPD/Green Power Development Corporation of Japan)の太陽光事業チームと最初のビジネスミーティングを持った。北海道の電力当局は当時、地域内の民間再生可能エネルギー発電事業者が急増するやいなや、太陽光発電の出力安定化基準を1分当たり1%以下に調整する規制を新設した。

既存の規制が通常1分あたり10%の変動幅制御であった点を勘案すれば、なんと10倍ほども規制強度が高まったわけだ。現地の事業者は「1%/分ルール」と指称し、この厳しい規制にわれさきにおびえて、日本のエネルギー貯蔵装置(ESS)企業は北海道事業を縮小しはじめたし、2017年までに北海道中南部の4つの地域に太陽光発電所を順次設立するとしたGPDの事業計画にも大きな支障が生じた。このニッチ市場に切り込んだのがまさに韓国のLG化学だ。

権映寿(クォン・ヨンス)LG化学電池事業本部長(写真)は当時、事業報告を受けて「2次電池分野の宗主国である日本で、世界最高水準の技術規制を突破した場合は、この分野のグローバル競争力を何段階かアップグレードする契機になるだろう」と従業員を促した。この時からLG化学は、GPDと一週間に一回、定期的に会って現地の規制を通過できるESSソリューションの技術開発議論に着手した。そして1年めに、最終的に実を結んだ。

LG化学が開発した高出力ESSソリューションは、日本市場の発電事業にも事業性を十分に確保できるという確信を持つようになったし、GPDはついにこの15日、北海道の4つの地域の太陽光発電と連携する、ESS構築事業のバッテリーサプライヤーとしてLG化学を最終選定したと明らかにした。

  • LG化学、日本最大規模の太陽光発電にESS用バッテリー供給
  • < 日本エナジー貯蔵装置(ESS)市場展望 *資料=富士経済研究所 >

LG化学が「強力な規制も技術力として浸透させることができる」という確信を持って技術開発に注力した結果、日本企業のひざ元の北海道で、日立と東芝やパナソニックなどの二次電池分野のそうそうたる現地企業を抜き、事業を受注するという快挙をなしとげたわけだ。

実際に、バッテリー分野のメーカーが居並ぶ日本市場で、国産のバッテリーがこのように大規模に供給されることは初めてだ。今回の事業受注を通じて、LG化学は2017年までに北海道中南部の4つの発電所に、総31メガワット規模の太陽光ESS装置用バッテリーを順次供給することになる。これは日本国内の単一地域の太陽光発電所の中でも最大規模だ。

LG化学は、「事業契約を結んだバッテリー供給量(31メガワット)は、地元の6000世帯が一日中使用できる電力量であり、バッテリー容量を電気自動車に換算すると、2000台以上が利用可能な規模」だと説明した。現在、ESS用バッテリーは市場価格が1メガワットあたり10億ウォン程度であるため、LG化学の今回の受注金額は300億ウォン以上と推定される。

LG化学は、ESS用バッテリー市場で現在世界1位(売上げベース)であり、日立(5位)、東芝(7位)、パナソニック(10位)などの日本企業がその後を追撃している。

LG化学は北海道地域内の発電事業はもちろん、九州と沖縄など日本全国の民間発電会社からの問い合わせが増えているとし、今後は日本からの大規模な追加受注も期待している。

日本の富士経済によると、日本の今年のESS市場は623億円(約5766億ウォン)規模で、2020年には1983億円、2025年は2454億円に達するなど早い速度で成長すると予想された。
  • 毎日経済_チェスファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-16 04:01:02




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