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GALAXY S6、ワイヤレス充電機能搭載…バッテリーは一体型デザインを採用

サムスンGALAXY S6、ワイヤレスで充電…85億ドル市場育てる起爆剤 

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△別途のワイヤレス充電ケースを利用してGALAXY Note4を充電している。GALAXY S6は、無線充電機能を内蔵している。 [写真提供 = サムスン電子]

サムスン電子が来月初めに発売する最新兵器『GALAXY S6』に「ワイヤレス充電」機能が搭載される。ワイヤレス充電クレードルにGALAXY S6を乗せるだけで充電される機能だ。別途の外付けケースではなく、基本的な機能として搭載したスマートフォンは今回が初めてだ。

17日、サムスン電子の関係者は、「今回公開されるGALAXY S6の切り札の一つは、ワイヤレス充電」だとし、「GALAXY S6を通じて、ワイヤレス充電の生態系が本格的に活性化することを期待する」と明らかにした。

この関係者は、「ワイヤレス充電機能を公開して、グローバルな主要ホテルチェーンなどのフランチャイズ提携も発表する予定」だとし、「各ホテルの部屋にワイヤレス充電スタンドを設置して、宿泊客が充電のためのケーブルがなくても、携帯電話を2~3台を充電できるようになる」と付け加えた。

GALAXY S6にワイヤレス充電機能を搭載することができたのは、バッテリー着脱のないユニボディ(一体型)デザインを採用したためだ。ユニボディ・メタルケースは電波・電力の送受信干渉がひどく、ワイヤレス充電は容易でなかったが、GALAXY S6はメタルカバーの内側に充電受信部を固定する方法で干渉を解決した。アップルやシャオミ製品もユニボディデザインだが、ワイヤレス充電には対応していないため差別化のポイントにもなりうる。

ワイヤレス充電技術は「磁気誘導(電磁誘導)方式」の採用が有力だ。磁気誘導方式は、スマートフォンに内蔵したコイルで誘導電流を起こしてバッテリーを充電する方式で、電力伝送効率は90%以上に達し、人体に無害だという利点がある。

ワイヤレス充電方式をめぐっては「磁気誘導方式」と「共振方式(充電器内部のコイルで遠距離まで充電可能)」が併存したが、GALAXY S6が磁気誘導方式を採用することにより、業界のデファクトスタンダードになる可能性が高まった。サムスン電子は磁気誘導方式と共振方式の、両方の標準に参加している。

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サムスン電子がGALAXY S6にワイヤレス充電を内蔵することにより、充電スタンドなどのワイヤレス充電関連の新しい市場(アフターマーケット)が形成されると予想される。市場調査機関(IHS)では、グローバルなワイヤレス充電器の市場規模は今年の2億1600万ドルから、2018年には85億ドルまで大きく増えると見ている。

実際に、サムスン電気はワイヤレス充電機能を内蔵した「テーブル」と、パッドの上のどこに乗せても充電可能なワイヤレス充電モジュールを発表した。インテルはヒルトンホテルやマリオットホテル、英ジャガーや英ランドローバー、サンフランシスコ国際空港などとワイヤレス充電の分野で協業しており、バッテリーメーカーのデュラセルは、スターバックスの全世界6000以上の店舗にワイヤレス充電のインフラを構築している。

これからはホテルやレストラン、コーヒーショップや空港などで、ワイヤレス充電のインフラが急速に拡散すると予想される。

サムスン電子が今年の上半期に発売する予定の円形スマートウォッチ(仮称オルビス)も、ワイヤレス充電機能を標準装備する予定だ。業界関係者は、「ワイヤレス充電のアイデアは今回が初めてではなく、サムスンGALAXY S3から試みたが商用化されなかった」とし、「今回はインフラも同時に整備されることにともない、今年から本格的に生態系が形成されると思う」と分析した。
  • 毎日経済_ソン・ジェグォン記者/ユン・ジェオン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-17 16:27:42




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