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[MWC 2015] モバイル会社と自動車メーカー間のコラボレーション

クアルコムとマセラティ、LG電子とアウディ… ITと車の美しい同居 

  • [MWC 2015] モバイル会社と自動車メーカー間のコラボレーション
  • < クアルコムがスナップドラゴン602Aを採用したマセラティのコンセプトカー >


「クアルコムにはマセラティ、ボーダフォンにはポルシェ、LG電子にはアウディ...」

「モバイルワールドコングレス(MWC)2015」を熱くしている最大のイシューの一つは、モバイル会社と自動車メーカー間のコラボレーションだ。クアルコム、ボーダフォン、エリクソン、LG電子などの各モバイル会社は、みなそれぞれに自社の展示スペースにコラボレーション・カーを一台ずつ出したからだ。MWC 2015の主要企業が集まっている3番ホールには、ブースごとに高級車が展示されてモーターショーを彷彿とさせたほどだった。

車両の特性から多くのスペースを必要するという欠点があるにもかかわらず、このように先を争って車を展示することは、それだけ自動車が今後のモバイル市場を主導するアイテムだということを明らかに示している。

ITと自動車を融合したアイテム「コネクテッドカー」は、単に最新のIT部品が装着された車を超えて、交通インフラやITプラットフォームまでを展望する、巨大市場へと変貌しているという意味だ。このために、今年のMWCでも自動車メーカーはもちろん、キャリア、モバイル機器メーカー、半導体メーカー、クラウドサービス会社までが「コネクテッドカー」を前面に出した商品を大挙披露した。

クアルコムがマセラティとともに出したコンセプトカーには、車両用アプリケーションプロセッサ「スナップドラゴン 602A」が採用された。マセラティのコンセプトカーの最大の特徴は、ナビゲーションや温度制御装置などがあるべき車の中央に、12インチのタブレットPCが置かれたという点だ。

このセンターフェイシアを通じて3Dナビゲーションだけでなく、マルチメディア、メッセージの送信、4G LTE通信など、さまざまな機能が使用できる。ミラーリング機能もあるため、スマートフォンの画面と機能をそのままタブレットで利用することもできる。また、座席の横には無線充電器を配置して、スマートフォンを置いただけでも充電が可能なようにした。スペインキャリアのボーダフォンは、ポルシェとともに「カーコネクト」サービスを披露した。スマートフォンアプリを利用して、テレマティクスサービスを制御できるようにする概念だ。

例えば、スマートフォンアプリが車の状態をチェックして、整備が必要な場合は整備工場に教えたり、運転手が対処ができるようにする。インテルは、無線通信機能を内蔵したスマートヘルメットとモーターサイクルの情報を連携させる技術を、BMWモーターサイクルを使用して披露した。

公共交通システムも「コネクテッドカー」プロジェクトの一部だった。

スウェーデンのITサービス企業であるエリクソンは、自国の自動車会社のボルボと提携してコネクテッド・トラフィックソリューションを発表した。

ボルボが予約販売をはじめた「XC90」車種の場合、車両の各種運転情報を、エリクソンのクラウドサービスを通じて分析する。車両一台一台が一種のデータプラットフォームになり、車両と道路交通当局のあいだで双方向のデータ共有が可能になるように作られたものだ。さらに、米国の自動車会社フォードはMWCで展示ブースを設け、新概念の輸送手段である電動自転車の「モード(MoDe)」を発表した。
  • 毎日経済_バルセロナ=ハン・イェギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-04 18:43:04




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