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韓国銀行とKDI、今年の成長・物価展望値の引き下げを検討


  • 韓国銀行とKDI、今年の成長・物価展望値の引き下げを検討
  • < 今年の経済展望を低くする韓銀・KDI >

今年、韓国経済の成長は急速に鈍化するとの見通しが韓国銀行と韓国開発研究院(KDI)で提起された。物価も当初の予想よりも大幅に下落すると予想された。これにより、韓国銀行とKDIは今年の経済成長率と物価展望値を下方調整する方針だ。韓国経済が長期低迷の局面に入る可能性が提起され、経済運用に赤信号が灯った。

6日、政府と韓国銀行、KDIなどによると、韓国銀行は今年の実質国内総生産(GDP)成長率の展望値を当初の年3.4%から3%台前半に引き下げたと見られる。消費者物価上昇率も当初の展望値の年1.9%から1%台前半に下方調整する案を検討していることが分かった。韓国銀行はこのような内容の修正展望値を4月に発表する予定だ。

KDIも今年の成長展望値を従来の3.5%から3%前半に下げることが避けられないと見て検討作業を進めている。消費者物価も従来の1.8%から1%台前半に下げる予定だ。金融政​​策を担当している韓国銀行と代表的なシンクタンクのKDIが第1四半期が過ぎる前から成長率と物価展望値を下方修正する理由は、昨年の第4四半期以降、様々な経済指標が今年の第1四半期に入って改善されると予想されていたにも関わらず、今年の1、2月に入って各種経済指標が大きく悪化したことが把握されたためだ。

韓国銀行の関係者は「景気が本格的に回復するには時間がかかると見られる」とし「特に消費側の不振が懸念される」と指摘した。

昨年の第4四半期、韓国経済は前期より1%前後の成長が期待されていたが、実際の成長率は0.4%にとどまった。今年に入って景気が回復に転じると予想されたが、1月の産業生産は前年同月比1.7%も下がった。ここに、消費者物価も1月には前年同期比0.8%、2月には0.5%の上昇にとどまった。韓国銀行の関係者は「今年の物価上昇率の展望値を1%台前半まで下げる可能性もある」と述べた。

成長率と物価が同時に下落し、韓国経済運用にも大きな変化があると思われる。低成長・低物価がデフレの前兆現象であるだけに、政府の先制的な対応が求められる。KDIの関係者は、「最近の経済状況の変化を考えると、デフレ心理をブロックすることが最優先」とし、「韓国銀行が市場に衝撃を与えられる程の拡張的な金融政策を展開しなければならない」と指摘した。
  • 毎日経済_ノ・ヨンウ記者 / ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-06 16:53:35




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