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サムスン電子のシステムLSI事業部、システム半導体「三銃士」で利益5000億ウォン


  • サムスン電子のシステムLSI事業部、システム半導体「三銃士」で利益5000億ウォン
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サムスン電子システムLSI事業部はシステム半導体「三銃士」を前面に出して、「醜いアヒルの子」から「白鳥」に復活している。システムLSI事業部は昨年、 1兆ウォン台の赤字を記録したが、今年は三銃士の善戦に支えられ、少なくとも5000億ウォン以上の利益を出すことが予測される。

15日、電子業界によると、サムスン電子システム半導体復活の先鋒は「スマートフォンの頭脳」に該当するアプリケーション・プロセッサ(AP)だ。アップルと取引再開され、14ナノFinFET APが発売され、サムスン電子のAP実績は今年の上半期から反騰が期待される。サムスン電子は最近、世界初の14ナノFinFETを採用したモバイルAPの量産に成功した。「エクシノス(Exynos)」という名前がついたこのAPは、ギャラクシーS6に搭載されたことに続き、10月発売されるAppleのiPhone 7にも採用されることが伝えられた。

14ナノプロセスは半導体回路の幅が10億分の14メートルという意味だ。FinFETは半導体素子を3次元立​​体構造にして、情報処理速度を速くした技術だ。他のメーカーも真似できないサムスンの技術であることから、市場で圧倒的な地位を占めることが期待されている。市場調査会社のSAによると昨年、全世界のAP市場の規模は57億1900万ドルに達したが、クアルコム社が半分以上を占め、サムスン電子は4.2%(売上ベース)を占めた。

もう一つの主人公はCISと呼ばれる「CMOSイメージセンサー(CMOS image sensor)」だ。カメラレンズを通して入ってくる光をデジタル信号に変える半導体だ。サムスンは現在、CIS業界1位のソニーをすばやく追撃している。

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  • < サムスン電子システム半導体の売上高と営業利益 >

TSRによるとサムスン電子は昨年、世界CIS市場で15.7%を記録し、ソニー(39.5%)とオムニビジョン(16.2%)に次いで3位を占めた。市場では今年、サムスン電子がオムニビジョン(OmniVision)を抑えて2位に上がるだろうと期待する。ギャラクシーS6が大ヒットを打った場合、サムスン製CISもともに光を見ることができるからだ。サムスンはギャラクシーS6に1600万画素級のアイソセルCISを搭載し、2000万画素超級のCISも開発中だ。

LCDなどのフラットパネルディスプレイに組み込まれる画面駆動チップのDDI(Display Driver IC)も有望株だ。IHSによるとサムスン電子は昨年、DDI市場で18.2%のシェアを記録し、ノバテック(20.6%)を追っている。今年はサムスンディスプレイのLCD出荷増が予想され、ノバテック(NOVATEC)を破って業界1位に上がることが予想される。

電子業界の関係者は「サムスン電子システム半導体がAPを中心に今年、ターンアラウンドするために総力を傾けている」とし、「特にサムスンのエクシノスAPが搭載されたギャラクシーS6が公開されるやいなや、世界中の消費者から良い反応を得てており、無難に反騰に成功するだろうという期待が高い」と語った。

サムスン電子システムLSI事業部は2011年だけでも1兆5000億ウォンを超える営業利益を上げた孝行会社だった。しかし、Appleと特許紛争後にアップルがサムスンとの取引を中断し、サムスンのシステム半導体の営業利益は、2013年ごろには3910億ウォンまで落ちたたが、ついに昨年は1兆ウォン台の赤字を記録した。

サムスン電子は2015年、システム半導体に4兆5000億ウォン程度を投資して、生産能力を育てていくと予測される。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-15 22:05:56




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