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「ホテルの戦場」となる 三成洞、大企業の覇権争いで誰が勝利するか


  • 「ホテルの戦場」となる 三成洞、大企業の覇権争いで誰が勝利するか
  • < 6つ星の最高級 三成洞パークハイアットホテル >

現代産業開発はソウル市江南区の三成駅近くに6つ星の最高級ホテル「パークハイアットⅡ」の新築を推進している。大林産業もすぐそばに、出張で来た外国人サラリーマンなどを狙ったビジネスホテルを建設する計画だ。現代自動車グループの韓国電力跡地購入とGTX(首都圏広域急行鉄道)の2020年開通予定という各種の開発好材料を背に受けて、三成洞一帯のホテルと不動産市場が一緒に肩をはずませている。

最近、業界によると現代産業開発は現在、オフィスと分譲事務所として使用しているパークハイアットホテルのすぐ隣に「パークハイアットⅡ」を建設する計画だ。

パークハイアットソウルは2005年、鄭夢奎(チョン・モンギュ)現代産業開発会長が豪華なブティックホテル事業への進出を宣言し、6つ星の最高級ホテルとして野心まんまんでオープンしたが、面積が狭くて増築に悩んできた。新築する「パークハイアットⅡ」は、これまでうまく運営されなかった結婚式や宴会など、各種イベントのための空間として積極的に活用すると伝えられた。

現代産業開発は、今年6月に選定作業に入るソウル市内免税店事業に積極的な挑戦の意思を表明した状態なので、ここを免税店の候補地として提示する可能性も挙げられる。

ある業界関係者は、「現代産業開発は龍山アイパークモールを市内免税店の候補地として発表したが、立地面で競合他社よりもやや不利に見える」とし、「三成駅近くであれば、発展可能性や観光客誘致の次元で競争力がある」と語った。

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  • < 三成洞ホテル戦争 >

しかし、増築の最大の障害は新築候補地と既存のパークハイアットホテルの間にはさまっている「ジュン&ビルディング」という小さな建物だ。これまでにも現代産業開発はこの土地を買い取ろうとしたが、建物の所有者が拒否して失敗した。今も継続してさそいをかけているが、売らないというビルのオーナーの意志は強いと伝えられた。

パークハイアットの関係者は、「この土地が中間にはさまって増築は頻繁に霧散したが、今はこの建物の上に雲の橋をかけても新しい建物を建てるという意志が強いと聞いている」と説明した。

大林産業はパークハイアットホテルのすぐ隣に、現在農協が賃借しているビルを賃借して、ビジネスホテルとして再建する案を推進している。大林産業は昨年12月、ヨイドにビジネスホテル「グラッド」を建てて営業しており、今年はホテル業界最大の話題だったソウル光化門の最高級ラグジュアリーホテル「フォーシーズンズ」の施工まで引き受けて、ホテルに関連した経験は十分なわけだ。

今回運営するホテルはビジネスマンのためのレジデンスと、ビジネスホテルを兼ねる形となる見込みだ。大林産業の関係者は、「まだホテルの性格は明確に決めていないが、ビジネスマンをターゲットにしたホテルとなる可能性が高い」と語った。

すでに三成洞には最古参のGSインターコンチネンタルホテルが2つとオークウッドなどがある。GS側はグランドインターコンチネンタルホテルのすぐ隣に「モンパルナスタワー」をすでに建て始め、2016年末に完成する予定だ。モンパルナスタワーは130室あまりのホテルの客室とオフィスの複合ビルで、地下8階~地上38階の規模だ。現代自動車グループも韓電の跡地に建てる高層ビル2棟のうち、一方にはホテルを建てると既に宣言した。

系列会社のヘビチホテル&リゾートが主軸になって、6つ星ホテルを立ち上げるという構想だ。

これにより、大峙洞・三成洞・清潭洞一帯が「ホテル戦場」として急浮上している。ある不動産業界の関係者は、「三成洞(サムソンドン)一帯の地価は最近1年の間に30%近く急騰したが、物件がほとんどない状況」だとし、「大部分は地価だけ坪当たり1億ウォンをはるかに超えて、大企業でなければ考えも及ばない」と語った。

けっきょく最古参格の韓国貿易協会とGSグループに続いて「汎現代一家」の現代自動車グループ・現代デパート・現代産業開発が、三成洞一帯の地域盟主の座をめぐって激しく競争する構図になるものと見られる。
  • 毎日経済_パク・イネ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-31 17:17:35




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