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ハニーバターチップ、生産を来年から2倍に

迷っていた造設を決定…ヘテ・カルビー360億ウォン投資して文幕に第2工場 

  • ハニーバターチップ、生産を来年から2倍に
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昨年、韓国の製菓市場にブームを巻き起こした甘いポテトチップス「ハニーバターチップ」の供給量が、来年から約2倍に増える見通しだ。

ハニーバターチップを生産するヘテ製菓は、合弁会社である日本のカルビー(Calbee)と一緒に江原道原州に新工場を建設すると8日、明らかにした。新工場は来年2~3月ごろから稼働予定だ。

ハニーバターチップは、ポテトチップに韓国産アカシア蜂蜜とフランス産グルメバター(Gourmet Butter)を入れて作ったもので、昨年8月の発売以降、3か月で売上高が100億ウォンに達するほど旋風的な人気を集めた。しかし、このポテトチップスは現在、原州市(ウォンジュシ)の文幕(ムンマク)に位置する既存のヘテ製菓工場一か所でのみ生産され、大多数の消費者は大型マートやコンビニエンスストアでの購入が難しいほどに深刻な品薄状態が続いていた。

これにより、ヘテ製菓は昨年末から文幕工場の増設について苦心してきたが、最終的に合弁会社であるカルビーに声をかけた。ヘテ製菓は文幕、大邱、光州、清州、天安などの5つの工場のうち、ポテトチップスを製造する文幕工場でのみ、これまでカルビーと合弁して運営してきた。カルビーも現在、韓国内で皮をむいていないジャガイモを棒状に揚げたスナック「ジャガビー(Jagabee)」などをここで生産している。

今回、カルビーで新工場の投資を決めたのは、韓国内のポテトチップ市場が急激に成長していることによるものだ。この日、日本経済新聞も今回の新工場の合弁会社の事実を伝え、「日本のポテトチップの市場は年間2300億円規模であるのに対し、韓国市場は年間100億円ほどだが、今後、250億円に急速に成長する」と分析した。特に、2012年に発効した韓米自由貿易協定(FTA)により、米国産ポテトを韓国では毎年12月から翌年4月まで無関税で輸入できることも強みだと見た。

ヘテ製菓側によると、ハニーバターチップは発売当初の昨年8~10月に毎月30億ウォンほどが売れていたが、口コミが出始めた昨年11月から、月の売上高は75億ウォンに急増した。消費者価格が平均1500ウォンであることを考慮すると、ハニーバターチップは毎月500万袋ずつ売れているわけだ。

ヘテ製菓は、工場が完成する来年初めからハニーバターチップを月1000万袋ずつ生産する予定だ。これにより、月の売上高も75億ウォンから150億ウォンに跳ね上がる見通しだ。ヘテ製菓の関係者は「新工場が完成すれば、ハニーバターチップの年間売上高が約2倍増えるだろう」と述べた。

工場の増設について、一部では懸念の声も出ている。2011年、八道(Paldofood、当時は韓国ヤクルト)は、新製品「ココ麺」が大ヒットを打ち、500億ウォンを果敢に投資してラーメン工場を増設したが、熱気が予想よりも早く冷め、大きな損害を被った。ある製菓業界関係者は、「ハニーポテトチップ熱風が来年まで続くと断言することは難しい」と述べた。
  • 毎日経済 東京=ファン・ヒョンギュ特派員 / ソウル=ソ・ジンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-08 17:19:28




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