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SK、支配構造改編…統合法人会社名をSKに

「屋上屋」支配構造に手を付けるSKの決断 

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  • < 合併後のSKの株式構造 >

SK(株)とSK C&Cは20日、それぞれ取締役会を開いて電撃的に合併を決議した。

これにより、SKグループは崔泰源(チェ・テウォン)会長などのオーナー一家が情報通信技術(ICT)の専門企業であるSK C&Cを通じて、持株会社のSK(株)を支配していた「屋上屋」支配構造から脱し、合併後の会社(仮称SK株式会社)を通じて系列会社を支配する、単純な構造に変身することになった。SKグループのこのような措置は、現在収監中のチェ・テウォン会長の釈放を控えて、支配構造の革新を通じて経営の透明性を高めるという戦略の一環とみられる。

20日、SKグループはSK C&CとSK(株)が1対0.74の割合で合併し、来る6月26日の株主総会の承認を経て、8月1日に合併を完了する予定だと明らかにした。SK C&Cが新株を発行してSK(株)の株式と交換する吸収合併方式であり、合併後の会社の商号は、SKブランドの象徴性を勘案して「SK株式会社(仮称)」と決定された。

今回の合併により、チェ・テウォン会長は合併後の会社の株式保有率23.4%、チェ会長の妹であるチェ・ギウォンSK幸福分かち合い財団理事長は7.5%を、それぞれ所有することになった。オーナー一家の合弁会社の持ち株比率は総30.9%で、これまでのSK C&Cの持ち株比率(43.4%)よりも12.5%減少したが、持株会社の経営権安定にほとんど影響を与えないものと解釈される。

SKグループの関係者は、「統合法人はSK C&Cが持つICT専門知識と、SKが保有している事業力量が結合することで財務構造が改善され、さまざまな新規有望事業を発掘できるだろう」と期待した。合併後の会社は総資産13兆2000億ウォン(4月末現在)を持つ、名実共にグループの持株会社として誕生することになり、安定した持株会社体制を基盤にして、グループの新成長事業推進と株主価値の向上を推進していくものと見られる。

今回の合併で、チェ・テウォンSKグループ会長の進退も新たに注目されるようになった。チェ・テウォン会長は2013年1月、会社の金を横領した疑いで懲役4年を宣告され、現在27ヶ月目で収監中だ。また、今回の合併はSK C&CがSK(株)を支配する屋上屋構造から脱することで、支配構造の透明性を高める信号弾として受け入れられる。これに先立ち、3月にSKテレコムがSKブロードバンドを100%子会社として編入したことに続き、今回の合併を契機にSK C&Cが保有しているSK証券の株式(10%)も売却する作業を推進するものと見られる。

現行の公正取引法上、一般持株会社は金融子会社を所有できないからだ。

20日、株式市場では予想された合併が実際に行われることによって、差益実現に乗り出した株主が多かった。SK C&Cは前日よりも6000ウォン(2.53%)下落した23い万1500ウォンで取引を終えた。SK(株)も2000ウォン(1.14%)安の17万4000ウォンで取引を終えた。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/ヨン・ファンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-20 17:49:33




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