トップ > 数字経済 > 企業 > コナアイ、世界で通じる開放型の決済システムを7月に公開
△ チョ・ジョンイル代表がスマートチップの入ったクレジットカードを見せている。
アリペイとアップルペイなど、金融とIT技術が出会った新金融サービスのフィンテック（FinTech）が注目されている。韓国では、テキストメッセージ（SMS）やモバイルを利用した簡単決済方式が登場しているが、単一方式の決済のみ行うことができるという閉鎖性のため、汎用性が落ちる。国際規格といえるEMV（ユーロペイ・マスターカード・ビザ）規格に合わず、グローバルなプラットフォームとしての活用が不可能な場合がほとんどだ。
決済のためのクレジットカードに入るスマートチップの生産で韓国1位の企業「コナアイ（KONA i）」は、このような限界を克服するために、様々な方式の汎用性と、国際規格に合う互換性を備えたフィンテック決済プラットフォームである「コナペイ（KONA pay）」を7月に発売する計画だ。最近、ソウル汝矣島にある本社で会ったチョ・ジョンイル代表は「他のメーカーや外国では使用できない閉鎖的なプラットフォームは最終的には消滅するしかない」とし、「国際規格に合わせた汎用性を通じて誰でも使うことのできるものが標準になるだろう」と説明した。
コナペイは、オンラインアプリケーションをはじめ、オフラインではNFC（近距離通信）を使用した非接触、ICチップを使用した接触まで、多様な決済技術を保有している。グローバル金融会社であるユーロペイ、マスターカード、ビザが提示した仕様も備えている。金融機関と提携すれば、決済から送金、金融付加サービスまで可能な製品や技術を持つことができると期待されている。
チョ・ジョンイル代表は「韓国のIT企業が失敗する理由の一つは、汎用性、互換性を考えていないからだ」と指摘した。コナペイは、これまで金融会社や一般企業はもちろん、今後設立されるインターネット銀行も採用することのできる決済技術だ。
互換性と汎用性は、痛切な経験から出てきたチョ代表の経営哲学だ。2004年、彼は国際標準認証がなかったため、ビザ、マスター、アメックスなどのグローバル金融会社にただの1つもクレジットカードのチップを供給できなかった。チョ代表は戦略を変えて、すべてのソリューションを全世界の仕様と互換できるようにした。10余年が過ぎた今、国際認証だけでも200種類以上を取得し、世界化に成功しながらIT企業としては珍しく売上高の80％を海外で稼ぐ輸出貢献企業として再誕生した。年間、スマートチップのみで約6億枚を生産・輸出し、韓国の市場では1位（約70％）、世界市場でが3位（約10％）のメーカーとして定着した。
昨年の売上高は2142億ウォンで、ここ3年間で2倍に成長した。 2年間の年平均成長率は24％に達した。中国と米国の輸出量が急増し、昨年には中国の売上高が750億ウォン、米国では415億ウォンに達した。チョ代表は「海外売上高の割合が昨年は77％だったが、今年は80％を超えて、2億ドル以上が可能になる」とし、「今年は30％ほど成長し、売上高2800億ウォンを目標にしている」と説明した。
クレジットカード市場はさらに大きくなっており、コナアイ社の追加成長も期待される。現在、セキュリティ性が落ちるという指摘を受けている磁気決済方式が減り、チップをベースにした非接触・接触決済技術が導入されている点も好材料だ。チョ代表は「全世界のクレジットカードの生産量は年間50億枚で、2018年までに100億枚に増えると推定される」とし「市場シェアを維持するだけでも、売上が2倍以上に成長する構造なため、過去5年間で世界市場シェアを3％から10％に引き上げただけに、より早い成長を期待できる」と自信を見せた。
モノのインターネット（IoT）拡散もチャンスだ。電子製品にIoTの機能が入れば入るほど、チップの需要がそれだけ増えるためだ。電子住民証、電子パスポートなどの身分証明書市場もスマートチップの需要の成長と軸を同じくする。
チョ代表は「将来に備えて、年間200億ウォンを超える研究開発投資を継続しており、必要に応じていつでも優れた技術力を持つ企業を買収・合併することも検討している」とし「フィンテック、モノのインターネット時代に準備された企業としての立地を固め、2018年までに売上高1兆ウォンを達成する」と明らかにした。
コナアイ、世界で通じる開放型の決済システムを7月に公開
www.konai.co.kr
アリペイとアップルペイなど、金融とIT技術が出会った新金融サービスのフィンテック（FinTech）が注目されている。韓国では、テキストメッセージ（SMS）やモバイルを利用した簡単決済方式が登場しているが、単一方式の決済のみ行うことができるという閉鎖性のため、汎用性が落ちる。国際規格といえるEMV（ユーロペイ・マスターカード・ビザ）規格に合わず、グローバルなプラットフォームとしての活用が不可能な場合がほとんどだ。
決済のためのクレジットカードに入るスマートチップの生産で韓国1位の企業「コナアイ（KONA i）」は、このような限界を克服するために、様々な方式の汎用性と、国際規格に合う互換性を備えたフィンテック決済プラットフォームである「コナペイ（KONA pay）」を7月に発売する計画だ。最近、ソウル汝矣島にある本社で会ったチョ・ジョンイル代表は「他のメーカーや外国では使用できない閉鎖的なプラットフォームは最終的には消滅するしかない」とし、「国際規格に合わせた汎用性を通じて誰でも使うことのできるものが標準になるだろう」と説明した。
コナペイは、オンラインアプリケーションをはじめ、オフラインではNFC（近距離通信）を使用した非接触、ICチップを使用した接触まで、多様な決済技術を保有している。グローバル金融会社であるユーロペイ、マスターカード、ビザが提示した仕様も備えている。金融機関と提携すれば、決済から送金、金融付加サービスまで可能な製品や技術を持つことができると期待されている。
チョ・ジョンイル代表は「韓国のIT企業が失敗する理由の一つは、汎用性、互換性を考えていないからだ」と指摘した。コナペイは、これまで金融会社や一般企業はもちろん、今後設立されるインターネット銀行も採用することのできる決済技術だ。
互換性と汎用性は、痛切な経験から出てきたチョ代表の経営哲学だ。2004年、彼は国際標準認証がなかったため、ビザ、マスター、アメックスなどのグローバル金融会社にただの1つもクレジットカードのチップを供給できなかった。チョ代表は戦略を変えて、すべてのソリューションを全世界の仕様と互換できるようにした。10余年が過ぎた今、国際認証だけでも200種類以上を取得し、世界化に成功しながらIT企業としては珍しく売上高の80％を海外で稼ぐ輸出貢献企業として再誕生した。年間、スマートチップのみで約6億枚を生産・輸出し、韓国の市場では1位（約70％）、世界市場でが3位（約10％）のメーカーとして定着した。
昨年の売上高は2142億ウォンで、ここ3年間で2倍に成長した。 2年間の年平均成長率は24％に達した。中国と米国の輸出量が急増し、昨年には中国の売上高が750億ウォン、米国では415億ウォンに達した。チョ代表は「海外売上高の割合が昨年は77％だったが、今年は80％を超えて、2億ドル以上が可能になる」とし、「今年は30％ほど成長し、売上高2800億ウォンを目標にしている」と説明した。
クレジットカード市場はさらに大きくなっており、コナアイ社の追加成長も期待される。現在、セキュリティ性が落ちるという指摘を受けている磁気決済方式が減り、チップをベースにした非接触・接触決済技術が導入されている点も好材料だ。チョ代表は「全世界のクレジットカードの生産量は年間50億枚で、2018年までに100億枚に増えると推定される」とし「市場シェアを維持するだけでも、売上が2倍以上に成長する構造なため、過去5年間で世界市場シェアを3％から10％に引き上げただけに、より早い成長を期待できる」と自信を見せた。
モノのインターネット（IoT）拡散もチャンスだ。電子製品にIoTの機能が入れば入るほど、チップの需要がそれだけ増えるためだ。電子住民証、電子パスポートなどの身分証明書市場もスマートチップの需要の成長と軸を同じくする。
チョ代表は「将来に備えて、年間200億ウォンを超える研究開発投資を継続しており、必要に応じていつでも優れた技術力を持つ企業を買収・合併することも検討している」とし「フィンテック、モノのインターネット時代に準備された企業としての立地を固め、2018年までに売上高1兆ウォンを達成する」と明らかにした。
- 毎日経済_ジン・ヨウンテ記者/写真_ギム・ホヨウン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-05-10 17:45:05
