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サムスンSDI、世界の自動車会社へのバッテリー供給を拡大


  • サムスンSDI、世界の自動車会社へのバッテリー供給を拡大
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サムスンSDI(代表チョ・ナムソン/写真)は相次いで、世界の自動車会社へのバッテリー供給を増やしている。今回は「高級車」の代名詞であるジャガー(Jaguar Cars)にバッテリーを供給する。

電子業界の関係者は12日、「サムスンSDIが高級自動車のジャガーにバッテリーを供給することにした」とし、「これはサムスンSDIが、それだけバッテリーの品質を認められたという意味」だと語った。ジャガーは高級セダンとスポーツカーで有名な英国の自動車会社だ。今はランドローバー(Land Rover)とともにインドのタタ自動車(Tata Motors)の子会社で、XJとXFが主力モデルだ。

サムスンSDIは顧客社の情報という理由から、具体的なバッテリー納品先の確認はできないとの立場だが、ジャガーに供給することを否定しなかった。

サムスンSDIはジャガーのほかに、すでにBMWとポルシェなどのハイブリッド車用のバッテリー供給契約を締結した。来年に発売されるBMW 3シリーズのプラグインハイブリッド(PHEV)モデルにはサムスンSDIのバッテリーが搭載される予定であり、ポルシェのカイエンSE ハイブリッドの一部のモデルには、すでにサムスンSDIのバッテリーが搭載されている。

アウディの最初のディーゼルPHEV車である「Q7 eトロン・クワトロ」も、サムスンSDIバッテリーが採用される予定だ。 PHEVは家庭用電気で充電したバッテリーを利用して走行し、電池が消耗すると内燃機関を利用して走る自動車だ。

サムスンSDIが製造するバッテリーが採用されたBMW i8の場合、ガソリンエンジンと電気モーターを併用して最高出力362馬力の性能を発揮し、燃費は47.6㎞/リットルで、既存のガソリン車に比べて2倍以上の水準だ。一回の充電で600キロメートルまで走行可能だ。

サムスンSDIの関係者は、「最近、電気自動車市場はHEVから充電可能なPHEVに移行する傾向にある」とし、「世界の自動車メーカーもHEVモデルよりもPHEVモデルを増やしている状況」だと説明した。

これに先立ち、サムスンSDIはクライスラー、マヒンドラ、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、フェラーリ、フォードなどにもすでにバッテリーを供給しており、電気自動車の代名詞であるテスラへも供給する予定だ。

サムスンSDIは10月に完工予定の中国・陝西省の西安電気自動車バッテリー工場でも、電気自動車用バッテリーセル製品の全工程を一貫生産することになる。生産能力は純粋な電気自動車を基準にして、年間4万台以上のバッテリーを供給できる規模と予想されており、PHEVまで含めると予想よりも多くの車にバッテリーが供給されると展望される。

世界的なバッテリー専門市場調査機関であるB3やIHSなどによると、世界の電気自動車市場は欧州や中国など世界各国の二酸化炭素排出規制の強化と、環境にやさしい車の購入の利点が拡大されることで、年平均24%以上成長すると予想される。

また、世界の電気自動車市場は今年の260万台から2020年には770万台に、約3倍に成長すると予測される。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-12 17:32:34




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