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サムスン李在鎔、グローバルな歩みで注目集める


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李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長のグローバルな現場経営に加速度がついた。

最近、サムスン電子平沢(ピョンテク)半導体工場の着工式に出席し、15兆6000億ウォンを投資すると明らかにしたイ・ジェヨン副会長は12日、専用機でイタリアに出国した。自身が社外取締役を務めているイタリアの投資会社エクソール(Exor)社の理事会に出席し、ヨーロッパ市場を緊急点検するためだ。

ヨーロッパはサムスンの世界3大市場の一つだが、最近のユーロ安が続くなかで、サムスンは売上げと利益が同時に減少する困難を経験している。先月中旬、12日間の米国出張に行ってきて一ヶ月ぶりにまたヨーロッパに発つイ副会長は、グローバルで幅広い行動を続けている。

イ副会長は2012年5月、世界的な自動車会社フィアット-クライスラーグループの持株会社であるエクソールの社外取締役に選任されており、エクソールは最近、イ副会長を任期3年の社外取締役に再び推薦した。アントニオ・オルタ・オソリオ英ロイド銀行最高経営責任者(CEO)と、Tishman Speyerのロブ・スパイア(Rob Speyer)CEOなどもエクソールの社外取締役に再推薦された。Tishman Speyerは世界的な不動産開発・運用会社だ。

イ副会長は2010年、フェラーリやマセラティなどの高級自動車ブランドを保有しているフィアット社の、ジョン・エルカーン会長とサムスン瑞草社屋で会ったことがある。世界的な自動車メーカーは電気自動車用バッテリーを製造するサムスンSDIの主要顧客であるだけに、イ副会長が念を入れるビジネスパートナーだ。

イ副会長はエクソールの理事会に出席した後、ポーランドのブロンキに位置するサムスン電子の冷蔵庫・洗濯機を製造する工場(SEPM)を訪問する。この工場はサムスンが2010年に、ポーランドの家電メーカーであるアミカ(Amica)社の工場を買収して、欧州に設けた生産工場だ。今はサムスングループの未来戦略室長のチェ・ジソン室長(当時サムスン電子代表)が、欧州の家電市場での1等を目標に確保した製造拠点だ。

今回のヨーロッパ訪問でイ副会長は、自然に欧州市場の責任を負うオム・ヨンフン欧州総括(副社長)など、欧州現地法人の役員とともに欧州市場対策を議論する見通しだ。

サムスン電子は昨年、欧州で約43兆ウォンの売り上げを上げたが、今年に入ってからの継続するユーロ安で苦戦している。特に消費者家電(CE)部門は第1四半期に、オフシーズンと為替レートの影響で1400億ウォンの営業赤字を出した。サムスン電子の関係者は、「ユーロ安のために昨年と似たような数量の製品を販売しても、売上げと利益はむしろ減少している」と難しさを打ち明けた。

イ副会長は今回のヨーロッパ訪問をはじめ、今年に入ってもグローバルな行動を加速している。去る1月に訪韓した汪洋中国国務院副総理に会ったことを皮切りに、2月にはPayPal(ペイパル)のピーター・ティール共同創設者と会ってフィンテック(FinTech)などで意見を交わした。ペイパルは世界最大の電子決済システム会社だ。

またイ副会長は2月、権五鉉(クォン・オヒョン)サムスン電子副会長などの半導体部門の経営陣10人余りを同伴して米シリコンバレーを訪問し、顧客社とミーティングを行っており、世界的なカード会社のCEOと会って、サムスンペイ(Samsung Pay)などでの協力策について議論した。続いて3月末、中国の北京で常振明シティック・グループ・コーポレーション(CITIC Group Corporation/中国中信集団)会長に会い、両社間の金融事業の協力拡大案について協議したことに続いて、すぐに海南省に飛んでボアオフォーラム(BFA)でグローバルリーダーらと会った。

イ副会長はBFAで習近平中国国家主席とも会った。特にイ副会長は最近1年間で習主席に4度も会うほどに、中国市場と中国人脈の構築に多大な力を入れている。
  • 毎日経済_キム・デヨン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-12 17:40:31




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