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SKグループ、韓国内の工場に10兆ウォンを投入


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SKグループは韓国全国にある製造工場施設を対象に、大々的な新・増設投資に乗り出す。

主要大企業が製造分野の生産コストを削減するために、海外工場への投資に優先順位を置いていることとは異なり、SKグループは国内の設備投資をさらに増やす方向で投資戦略を推進しているという点が目を引く。

19日、SKグループによると化学・半導体・エネルギーなどの主力系列会社を前面に立てて、全国の製造工場を中心に、約10兆ウォンに達する新・増設投資が同時多発的に進められている。

SKグループのこのような全国単位の新・増設投資は、「経済が困難なほど、企業が果敢に投資して新成長動力を確保し、国内の雇用創出と地域経済の活性化に寄与しなければならない」という崔泰源(チェ・テウォン)会長の平素の経営哲学が反映されたものと思われる。

SKハイニックスは利川工場を中心に、今年は5兆ウォンを超える生産施設の増設投資を実施する予定だ。昨年の営業利益(5兆1095億ウォン)に匹敵する金額を、今年一年の生産設備に注ぎ込むわけだ。京畿道利川本社に建設中の新築工場(M14半導体ライン)には、すでに第1四半期にのみ2兆ウォンを超える金額が投入された。

グループ内の電力・エネルギー部門であるSK E&Sは総額1兆5000億ウォンを投資して、京畿道坡州(パジュ)に天然ガス発電所を建設している。 2017年に稼動する予定の坡州天然ガス発電所は、電力需要が集中している首都圏の電力需給の安定化に大きく寄与するものと期待される。これとは別にSK E&Sは現在、京畿道河南(ハナム)市にも7000億ウォンを、違礼(ウィレ)には8000億ウォンをそれぞれ投入して熱電併給プラントを建設している。ハナム発電所は今年10月から稼動する予定であり、ウィレ発電所は2017年3月の稼働を目指して建設工事が進められている。

SKガスもサウジアラビアの国営石油化学会社であるAPCから1400億ウォンの投資を受け、蔚山市南区新港湾近くの3万2000坪用地に、PDH(LPGからプロピレンを製造する工程)工場を建設中だ。プロピレン専用生産工場としては世界最大規模で稼動する予定だ。先立ってSK総合化学は日本のJX日鉱日石エネルギーから4600億ウォンを誘致し、昨年10月、蔚山にアロマティックス工場を完工した。 SKとJX日鉱日石エネルギーがそれぞれ50%ずつの合計9363億ウォンを投入したこの工場は、年間にパラキシレン(PX)100万トン、ベンゼン60万トンなどの芳香族系化学製品160万トンを生産する。

SKイノベーションは、忠清南道・瑞山(ソサン)の電気自動車用バッテリーの生産ラインを、5月末までに現在の2倍に増やす増設作業を進めている。

SKケミカルの子会社であるSKプラズマも1000億ウォンを投入し、慶尚北道・安東(アンドン)で新規に血液剤工場を建設している。この工場が2016年に完成すると、150億ドル規模に達するグローバルな血液剤市場に、韓国産の血液剤が本格的に飛び込むことになると思われる。

SKグループは、この他にも大田・世宗創造経済革新センターにベンチャーファンドの造成(450億ウォン)、サイエンスビレッジ建設(250億ウォン)などを推進している。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-19 17:25:52




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