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マーズの影響で大型スーパーの売上げ、27%ダウン


  • マーズの影響で大型スーパーの売上げ、27%ダウン
△写真=10日、マーズ事態の余波で買い物客の足が急に途切れ、ソウル市内の大型スーパー店は閑散きわまりないようすだ。 [キム・ジェフン記者]

内需消費は再び急速に冷え込んでいる。長い停滞の末、5月のゴールデンウィークを起点にせっかく回復の兆しを見せていた消費に、「中東呼吸器症候群(MERS /マーズ)」が冷水を浴びせたのだ。先月、ヨウカー(中国観光客)のおかげで免税店、デパート、大型マートなどの大型流通業者の売上げはやや回復傾向を見せ、不動産と株式市場の回復のおかげで、高所得層も少しずつ財布を開き始めた。外車・男性スーツ・家具・家電などが連れ立って売上げ増加を示し、内需景気は長い不況の末に底を打って反騰するのではないかという期待感が高まった。しかし、今月に入ってマーズ台風のせいで雰囲気が180度変わった。

毎日経済新聞が10日、主要な消費現場と流通チャネルを緊急点検した結果、全国を強打した「マーズ伏兵」が消費に直撃弾を飛ばし、景気回復の火種が再び鎮まりそうな雰囲気がありありと見えた。現場では「政府が一日も早くマーズ事態を鎮静させ、景気をよみがえらせる特段の対策を出さなければならない」という声があちこちから出てきた。

「死ねというような…。今月1日、退勤時間の頃から客足が遠のいて、その後はずっと横ばいです。マーズ事態が長期化すれば本当に深刻な状況に陥るでしょう」。

10日、平澤(ピョンテク)に位置したある大型マートの店長は、店の状況について尋ねるとまずため息をついた。すでに前年比で20%以上も売上げが大きく落ちた状況で、支店の雰囲気を尋ねる連絡が来るたびに胸が詰まる状況だ。

この店長は、「マーズ患者の集中発生地域であり、ただでさえ売り上げが急減したが、このような内幕が知られれば、ひょっとして客がさらに減らないかと心配だ」と語った。

マーズの拡散に対する不安感が長期化するやいなや、内需はかちかちに凍りついている。マートやデパートなど大型店の場合、外出をきらう雰囲気が広がって訪問者が急減し、売上が直撃弾を受けている。

この日の企画財政部の集計値によると、大型マートの場合は6月第1週の売上高が先月同期間の平均売上高よりも7.2%、前年同期と比較すると3.4%減少した。デパートは同じ期間で先月比で25%、前年同期比で16%、それぞれ売上高が減少したことが確認された。カードの承認額も前年同期比で5.5%減少した。

政府の統計と比較して、実際の現場で感じる体感効果はさらに大きい。新しくできた支店で発生した新規の売上げを除いて、既存店舗でのみ販売を分析するからだ。ロッテマートは今月19日、前年同期比で既存店の売上高は11.4%減少したと明らかにした。 イーマートも同期間で7.9%下落した。マーズ患者が発生した主要地域である東灘(トンタン)店と平澤店は、それぞれ17.2%と15.6%売上高が減少して打撃が大きかった。「子供の日」や「労働節」などの休日が多かった先月の同じ期間と比較すると、なんと26.9%も売上げが減少したわけだ。

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  • < マーズの消費への打撃はいかに >

デパートは大型マートに比べて、全方位で打撃を受けている。主に「買い物」客中心の大型マートとは異なり、デパートの場合はショッピングのほかにレストランや文化センター訪問など、多様な目的の訪問者が訪れる場所だからだ。

10日の昼食時間に訪れた江南のあるデパート内の有名なかき氷屋は、最近の味の名店を紹介するテレビ番組で「20年の間にたったの一度も番号カードを持たずに購入したことがない」という話が出るほど人が混雑しているところだが、この日は目につくほど空席が多かった。この時間帯になると乳母車を押して、ショッピングや文化センターの授業のために、デパートのエレベーターを待ってたりしていた若い女性も全く見られなかった。ロッテデパートなどの主要デパート3社の同じ期間の売上高は、前年同期よりも5~9.5%ほど減った。これらのデパートは、今月の最初の週まで休講する計画だった乳児・児童の同伴講座と妊婦対象の講座の授業を、今月末まで中断することにした。ロッテデパートは全店で、文化センターの受講キャンセル率が10%を超えた。

ヨウカーの減少で、デパートを訪れる中国人が同時に減っていることも、デパートには悩みの種だ。現代デパートによると、この期間の銀聯カードの売り上げ伸び率は60%で、平均伸び率(80%)より20%ポイント減少した。ロッテデパートの銀聯カードの伸び率も20%ポイント減少した。

中国人の売上げ成長率の鈍化による打撃は免税店が最も大きい。最近5年間、平均20%ほどの売上成長率を記録したロッテ免税店は、今月に入って売上増加率が5%水準に急減した。このままではSARSのために売上げが急減した2003年以来、12年ぶりに売上の逆伸長事態が起こるかもしれないという懸念が高まっている。

ロッテ免税店の関係者は、「訪韓キャンセル客が増加し、今週と来週の売上げに大きな影響があるかもしれない」と語った。

実際にロッテ免税店の雪花秀店は、いつもなら決済のために並んだヨウカーたちで大変な混雑を成すが、同日午後は閑散とした。

マーズ患者が発生した主要地域の病院内にあるコンビニは泣く泣く休業中だ。セブンイレブンによると、京畿道の平沢聖母病院のコンビニは、先月30日から今月10日まで休店することにしたが、病院側の要求で今月末まで休店期限を延長することにした。平沢国際大学本館のセブンイレブンは、5日から12日まで閉店する。
  • 毎日経済_キム・ジュヨン記者/イ・セボム記者/チャン・ヨンソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-10 17:43:48




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